アメリカせんのう(アメリカ仙翁)
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プロフィール
ナデシコ科センノウ属の多年草で、学名は Lychnis chalcedonica。
ロシアの中央アジア地方が原産です。日当たりのよい湿ったところに生え、高さは60〜90センチになります。披針形の葉は対生します。7月から9月ごろ、茎の先端の散房花序に「なでしこ(撫子)」に似た緋色の花を咲かせます。花色はふつう赤色ですが、ピンク色やオレンジ色、白色もあります。
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系統・品種と用途
「アメリカせんのう」は、別名で「リクニス・カルセドニカ」とも呼ばれます。春から初夏まで花壇を彩り、耐寒性があるので毎年花を楽しめます。
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栽培のポイント
「アメリカせんのう」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
(Spring seeding)
(Fall seeding)
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
04/中〜05/中 |
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06/上〜08/下 |
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寒冷地 |
04/上〜05/上 |
09/上〜09/下 |
05/下〜07/下 |
06/下〜08/中 |
温暖地 |
03/下〜04/下 |
09/中〜10/上 |
05/中〜07/上 |
06/中〜08/上 |
暖 地 |
03/中〜04/中 |
09/下〜10/中 |
05/上〜06/下 |
06/上〜07/下 |
ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
開花時期は、春・秋まきとも翌年になります。
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℃
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152025
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発芽適温
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18-23
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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耐寒性はありますが、暑さには極めて弱い植物です。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.5-7.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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0-(1)
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栽培のポイント
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多年草ですが、いちど栽培したところでは、1年は栽培しないほうが賢明です。
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栽培のステップ
「アメリカせんのう」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネをうすくばらまきします。5ミリくらいの覆土を掛け、十分に水やりして、涼しいところで発芽させます。
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(2) 連結ポットの場合は、本葉が3〜4枚のころに、3号ポットに移植します。3号ポットの場合は、発芽したら間引きをして、本葉が5〜6枚のころに1〜2本立ちにします。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥3kg、苦土石灰100g、有機配合肥料50gなどをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えたものを用土とします。
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(3) 本葉が10枚くらいになったら、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜25センチで植えつけます。鉢植えでは、6号鉢に1株が目安です。
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生育管理
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(1) 痩せ地でも育つので、元肥だけで大丈夫です。春の開花期の前に、有機固形肥料の置き肥を与えてもかまいません。
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(2) 土が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。
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(3) 耐寒性は強いですが、霜よけしたほうが傷みません。
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(4) また暑さには極めて弱いので、夏には遮熱が必要です。また、関東地方以西の温暖地では、開花後の夏に枯れることがあります。
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(5) 2年目からは、秋に株分けすることもできます。
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おもな病害虫
「アメリカせんのう」には、とくに病気はありません。春になると害虫に食害されることがあります。
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病害虫名
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症状
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対策
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。
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アオムシ
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「モンシロチョウ」の幼虫で、初夏に幼虫が葉を食害します。
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見つけたら小さいうちに駆除します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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