ブルーサルビア

Mealycup sage     プロフィール

  シソ科アキギリ属の多年草で、学名は Salvia farinacea。
  アメリカの南西部、テキサス州からニューメキシコ州、それにメキシコに分布しています。わが国には昭和時代の初めに渡来しました。高さは60センチほどになります。葉は卵形から線形で対生し、縁にはわずかに鋸歯があります。5月から10月ごろ、茎頂や葉腋から輪散花序をだし、青色から紫色の花を咲かせます。
  系統・品種と用途

  「ブルーサルビア」は、夏から秋の花壇を彩る、青色から紫色の花色が涼しい「サルビア」です。白色の品種もあります。夏に開花した後、3分の2ほどに切り戻すと、秋にも花を楽しめます。
  栽培のポイント

  「ブルーサルビア」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期 (春|秋)
寒 地 05/上〜06/下   08/上〜10/中  
寒冷地 04/下〜06/下   07/下〜10/下  
温暖地 04/中〜06/下   07/中〜11/上  
暖 地 04/上〜06/下   07/上〜11/中  

ご注意

  発芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

15-25

栽培のポイント

  暑さや乾燥に強い草花なので、夏から秋の花壇には最適です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-8.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱アルカリ性を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

3


栽培のポイント

  多年草ですが、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「ブルーサルビア」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) タネが細かいので、タネまき用土を入れた連結ポットや育苗箱にばらまきします。覆土はタネが隠れる程度、ごく薄く掛けます。

Mealycup sage

Mealycup sage


(2) 本葉が4〜5枚のころまで、育苗します。

植えつけ

(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと腐葉土3kg、苦土石灰200g、有機配合肥料50gなどをすき込みます。

Mealycup sage


(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。

(3) 本葉が4〜5枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間25〜30センチで植えつけるか、6号鉢に3株を目安に植えつけます。

Mealycup sage


生育管理

(1) 1〜2か月に1回、有機固形肥料を追肥として与えます。開花中に肥切れすると、花つきが悪くなります。

Mealycup sage

Mealycup sage

Mealycup sage

Mealycup sage


(2) 土が乾いてきたら水やりをしますが、やり過ぎると根腐れを起こすことがあります。

(3) 高さが10センチくらいになったころに摘芯しておくと、よく分枝します。

(4) 夏の花が咲き終わったころに、3分の2くらいに切り戻します。
  おもな病害虫

  「ブルーサルビア」に発生するおもな病虫害は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

ハダニ類

  葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。

  テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。

ヨトウムシ類

  昼間は株もとなどに潜み、夜に葉を食害します。

  探し出して駆除します。多発する場合には、オルトラン粒剤やオルトラン水和剤などを散布します。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたように白いカビが一面に生えます。

  サプロール乳剤やカリグリーン、トップジンMスプレーなどの殺菌剤を散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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