はなだいこん(花大根)
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プロフィール
アブラナ科ショカツサイ属の二年草で、学名は Orychophragmus violaceus。
中国東部から朝鮮半島が原産です。わが国へは江戸時代に渡来し、今では各地に帰化しています。高さは30〜80センチになり、根生葉と下部の葉は羽状に深裂します。上部の葉は茎を抱きます。3月から5月ごろ、淡い紫色から紅紫色の4弁花を咲かせます。別名で「むらさきはなな(紫花菜)」とも呼ばれます。
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系統・品種と用途
「はなだいこん」は、早春に淡い紅紫色の花をいっぱい咲かせます。とても丈夫な植物で、こぼれ種でもよく増え、ロードサイドフラワーなどには最適です。また、いたるところで野生化しています。寒さにあたらないと花芽ができないので、秋まきにします。
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栽培のポイント
「はなだいこん」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
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08/中〜09/下 |
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04/中〜06/下 |
寒冷地 |
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08/下〜10/上 |
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04/上〜06/上 |
温暖地 |
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09/上〜10/下 |
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03/中〜05/下 |
暖 地 |
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09/中〜11/上 |
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03/上〜05/中 |
ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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5-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好み、寒さにあわないと花芽ができません。また暑さには弱いので秋まきにします。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.0-6.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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アブラナ科の植物なので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「はなだいこん」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを4〜5粒ずつまきます。覆土は1センチほどにします。
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(2) 直まきも可能です。ばらまき、または株間20〜30センチに、4〜5粒ずつ点まきします。
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(3) 育つにつれて間引いて1本立ちにし、連結ポットのときは3号ポットに移植して、本葉が5〜6枚のころまで、育苗します。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥3kgと苦土石灰100g、有機配合肥料30gなどをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜30センチで植えつけるか、6号鉢に3株を目安に植えつけます。
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生育管理
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(1) 1〜2か月に1回、有機固形肥料を追肥として与えます。開花中に肥切れすると、花つきが悪くなります。
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(2) アブラムシやコナガなどの害虫がよくつきますので、防除を怠らないようにします。ただし、アブラナ科の植物なので、スミチオン系の殺虫剤を散布すると薬害がでます。
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(3) 寒さの厳しいところでは、べた掛け資材などで防寒します。
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おもな病害虫
「はなだいこん」に発生するおもな病虫害は、つぎのようなものです。
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病害虫名
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症状
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対策
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アオムシ
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「モンシロチョウ」などの幼虫で、葉を食害します。
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こまめに手で駆除するか、大量に発生した場合はパイベニカやパイベニカスプレーなどの殺虫剤を散布します。
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コナガ
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幼虫が、葉の裏について食害します。葉の表面が透けたように見えます。
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こまめに手で駆除するか、大量に発生した場合はパイベニカなどの殺虫剤を散布します。
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。
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ヨトウムシ類
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昼間は株もとなどに潜み、夜に葉を食害します。
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探し出して駆除します。多発する場合には、オルトラン粒剤やオルトラン水和剤などを散布します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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