はるしゃぎく(波斯菊)
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プロフィール
キク科ハルシャギク属の一年草で、学名は Coreopsis tinctoria。英名は Plains coreopsis。
北アメリカが原産です。山地や丘陵、海岸平野などに生え、高さは60〜80センチになります。茎は直立し、葉は線形で輪生します。6月から8月ごろ、茎頂に黄色い頭花を咲かせます。
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系統・品種と用途
ふつうは鮮やかな黄色の基部に褐色の大きな蛇の目が入るのが特色ですが、蛇の目のない改良品種もあります。栽培も手間がかからず、色鮮やかな花色が楽しめます。
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栽培のポイント
「はるしゃぎく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
(S)
(F)
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
04/上〜05/上 |
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07/上〜08/下 |
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寒冷地 |
03/下〜04/下 |
09/上〜10/上 |
06/下〜08/中 |
06/中〜08/中 |
温暖地 |
03/中〜04/中 |
09/中〜10/中 |
06/中〜08/中 |
06/上〜08/上 |
暖 地 |
03/上〜04/上 |
09/下〜10/下 |
06/上〜08/上 |
05/下〜07/下 |
ご注意
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発芽温度は10〜25℃、生育温度は5〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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寒さにも暑さにも強いので、栽培にあたって困ることが少ない花です。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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5.8-6.2
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栽培のポイント
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水はけのよい、弱酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「はるしゃぎく」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 3号ポットか連結ポットにタネまき用土を入れ、タネを4〜5粒ずつまきます。覆土は薄く掛けます。
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(2) 本葉が1〜2枚になったら間引き、1本立てにします。本葉が5〜6枚になるまで育苗します。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥4kgと苦土石灰100g、有機配合肥料30gをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒6に腐葉土4の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりのよい場所に、20〜30センチの株間で植えつけます。6号鉢に1株、65センチのプランターなら5〜6株が植えられます。
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(4) 秋まきのときは、暖かくなるまでポットで育苗していても構いません。
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生育管理
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(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えますが、乾き気味に管理します。
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(2) 追肥はあまり必要としません。
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(3) 日当たりと水はけのよいところであれば、栽培は容易です。
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おもな病害虫
「はるしゃぎく」に発生する、おもな病害虫はつぎのようなものです。虫害はほとんどありません。
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病害虫名
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症状
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対策
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うどんこ病
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若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたように白いカビが一面に生えます。
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サプロール乳剤やカリグリーン、トップジンMスプレーなどの殺菌剤を散布します。
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灰色かび病
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低温多湿時に発生します。花やつぼみ、茎葉などに灰色のかびが生えます。
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繁殖力が強いので、早めに発生した部位を取り除き、焼却します。そのあとベンレート水和剤やトップジンMゾル、ダコニール1000などを散布します。
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画像提供:ボタニックガーデン イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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