ひるざきつきみそう(昼咲き月見草)
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プロフィール
アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、学名は Oenothera speciosa。
アメリカのミズーリー州から南へテキサス州、それにメキシコが原産です。今では、わが国にも帰化しています。ほかの「つきみそう」とは異なり、昼間に咲いて2〜3日はしぼみません。花期は春から夏いっぱい。花は白色ですが、やがて淡いピンク色に変化します。
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系統・品種と用途
「ひるざきつきみそう」は、乾燥したやせ地でもよく育ち、グランドカバーにも利用されます。多年草なので、地下茎を伸ばして広がり、こぼれ種でもよく増えます。
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栽培のポイント
「ひるざきつきみそう」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
(S)
(F)
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
03/下〜05/中 |
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06/下〜08/下 |
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寒冷地 |
03/中〜05/上 |
09/上〜10/上 |
06/中〜08/中 |
05/中〜07/中 |
温暖地 |
03/上〜04/下 |
09/中〜10/中 |
06/上〜08/上 |
05/上〜07/上 |
暖 地 |
02/下〜04/中 |
09/下〜10/下 |
05/下〜07/下 |
04/下〜06/下 |
ご注意
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発芽温度は10〜25℃、生育温度は5〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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20-30
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栽培のポイント
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暑さや寒さに強く、比較的乾燥した気候と日当たりを好みます。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.0-8.0
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栽培のポイント
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土質はあまり選びませんが、水はけのよい土壌を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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0
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栽培のポイント
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ほとんど連作障害はみられません。
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栽培のステップ
「ひるざきつきみそう」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) タネが細かいので、連結ポットや育苗箱にタネまき用土を入れ、薄くばらまきします。覆土はタネが隠れる程度に薄く掛けます。
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(2) 発芽したら、混み合っているところは間引きます。
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(3) 本葉が2〜3枚でたころに、3号ポットに鉢上げして育苗します。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥4kgと苦土石灰100g、有機配合肥料30gなどをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 霜柱がたたなくなったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜25センチで植えつけます。
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(4) 5号鉢に1株、65センチプランターには4株が目安です。暖地では、本葉が4〜5枚になったころに定植してもかまいません。
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(5) 耐寒性がとても強いので、霜よけの必要はありません。ただ寒地では、霜柱で浮き上がることがあるので、秋まきは避けた方が賢明です。
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生育管理
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(1) 過湿を嫌うので、乾き気味に管理します。水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。
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(2) 雑草に近いので、多肥にしないことが大切です。春と秋に有機固形肥料の置き肥を追肥として施します。
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(3) 栽培にはほとんど手がかかりません。一度育てると、こぼれ種で増えていきます。
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おもな病害虫
「ひるざきつきみそう」には、ほとんど病害虫がありません。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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