かわらなでしこ (河原撫子)
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プロフィール
ナデシコ科ナデシコ属の多年草で、学名は Dianthus superbus var. longicalycinus。
わが国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国に分布しています。日当たりの良い草地や河原に生え、高さは30〜80センチになります。葉は線形から披針形で、基部は茎を抱きます。7月から10月ごろ、淡い紅紫色の花を咲かせます。花弁が細かく糸状に裂けるのが特徴です。別名で「なでしこ(撫子)」や「やまとなでしこ(大和撫子)」とも呼ばれます。
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系統・品種と用途
ふつうの花色は淡い紅紫色ですが、濃いピンク色や淡いピンク、白色などの花色もあります。
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栽培のポイント
「かわらなでしこ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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6
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8
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9
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10
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11
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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開花 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
03/下〜04/下 |
08/下〜09/下 |
07/上〜08/下 |
06/上〜07/下 |
寒冷地 |
03/下〜04/下 |
08/下〜09/下 |
07/上〜08/下 |
06/上〜07/下 |
温暖地 |
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09/上〜10/下 |
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05/上〜06/下 |
暖 地 |
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09/中〜11/上 |
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04/上〜05/下 |
ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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18-23
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生育適温
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15-20
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栽培のポイント
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耐寒性は強いですが、耐暑性はやや弱いです。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.0-7.5
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栽培のポイント
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ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
作付け間隔
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2-(3)
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栽培のポイント
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立ち枯れ病などの連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも2〜3年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「かわらなでしこ」を栽培するとき、種まきから開花までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき
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(1) 連結ポットや育苗箱にタネまき用土を入れ、タネを薄くバラまきします。好光性なので、覆土はごく薄く掛けます。明るい日陰で乾燥しないように水やりをしていると、7〜10日で発芽します。
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(2) 本葉か2〜3枚のときに、3号ポットに鉢上げします。
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(3) 日当たりと風通しのよい場所で水を控えめにして、本葉が6〜7枚になるまで育苗します。
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花壇の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり50〜100gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと、有機配合肥料50gをよくすき混んでおきます。
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植えつけ 追肥
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(1) 本葉が6〜7枚になったころ、日当たりの良い場所に、25〜30センチの間隔で植え付けします。
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(2) 7号鉢には1本、65センチプランターには3本を植えることができます。
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生育管理
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(1) 暖かい地域の秋植えは早めに終わらせ、厳しい寒さが来る前に根を十分に張らせます。
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(2) 土が凍るほどの寒地・寒冷地では、防寒・霜除けを十分に行います。
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(3) 冬越しの期間もゆっくりと生育するので、必要に応じて追肥します。
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(4) 花茎が伸びたころに摘芯すると側枝がでて、ボリュームがでます。
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(5) 花後は、花がらを摘み取るようにします。そのまま放任しておくと種子を作るために栄養を使い、次の花が咲きづらくなります。
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(6) 寿命が短い多年草です。株は1〜3年ぐらいで更新します。
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おもな病害虫
病害虫は少ないですが、春先に発生するアブラムシには注意します。高温乾燥期にハダニがつくことがあります。水はけが悪いと根腐病や菌核病にかかりやすくなるので注意します。また、発生したら早めに取り除きます。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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