ロベリア(瑠璃蝶草)

    プロフィール

  キキョウ科ミゾカクシ属の一年草で、学名は Lobelia erinus。
  南アフリカが原産です。秋まきの一年草で、高さ20センチほどのマウンド状になります。4月から7月ごろ、青紫色の花を咲かせます。花色には赤紫色やピンク色、白色などもあります。和名では、「るりちょうそう(瑠璃蝶草)」と呼ばれます。
  系統・品種と用途

  わが国に分布している「みぞかくし」の近縁です。湿った場所を好みますが、高温多湿には弱いので、秋まきしたほうが育てやすい花です。
  栽培のポイント

  「ロベリア」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

(S)

(F)


気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜05/下   07/上〜08/下  
寒冷地 03/下〜05/中   06/下〜08/上  
温暖地 03/中〜04/下 09/上〜10/中 06/上〜07/上 04/中〜06/下
暖 地 03/上〜04/中 09/中〜10/下 05/中〜06/下 04/上〜06/上

ご注意

  発芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

15-20

栽培のポイント

  暑さに弱く、寒さにもやや弱い性質です。本来は多年草ですが、高温多湿には弱いため、一年草として扱います。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.5

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

5-(6)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培した場所では、少なくとも5年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「ロベリア」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) ふつうは9月から10月ごろに、連結ポットに3〜5粒ずつ蒔くか、育苗箱に薄くばらまきします。好光性なので、覆土は掛けないで、軽く押さえるようにします。










(2) 日なたに置き、土の表面が乾いたら水やりをします。

(3) 本葉が2〜3枚のころ、3号ポットに1株ずつ鉢上げします。

植えつけ

(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kg、それに苦土石灰100g、有機配合肥料50gをすき込みます。




(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。

(3) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜25センチで植えつけるか、7号鉢に1株を目安に植えつけます。




(4) 霜のあたらない暖かい日だまりで冬越しさせます。露地植えにしたときは、霜よけを施します。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。湿った場所を好むので、水切れは禁物です。










(2) 春先から、少量の有機固形肥料または2週間に1回の液肥を与えるようにします。

(3) 花がある程度咲き終わったり、伸びすぎたら半分くらいまで切り戻します。
  おもな病害虫

  「ロベリア」にはあまり病気はありませんが、コナジラミがつきやすいので注意してください。

病害虫名

症状
対策

コナジラミ類

  白色をした体長1ミリほどの成虫や幼虫が、葉裏に群生して汁を吸います。

  オルトラン粒剤やモスピラン・トップジンMスプレーなどの殺虫剤を散布します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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