ルピナス(昇り藤)
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プロフィール
マメ科ルピナス属の二年草・多年草で、学名は Lupinus(属の総称)。
ルピナス属は、北アメリカ西部をはじめ、南アメリカ、南アフリカ、地中海沿岸に200種ほどが分布しています。葉はふつう掌状複葉で、5〜15個の小葉があります。初夏から夏にかけて、茎頂に総状花序をだし、さまざまな色の蝶形花を咲かせます。名前は、オオカミを意味するラテン語の「Lupus」に由来し、オオカミのようにどんな土地にでも蔓延ることから。
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系統・品種と用途
「ルピナス」は、その花序のかたちから「のぼりふじ(昇り藤)」とも呼ばれます。やせた土地でもよく成長しますが、暑さに弱く、冷涼地以外では夏越しは難しそうです。
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栽培のポイント
「ルピナス」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/上〜07/下 |
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06/上〜07/下 |
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寒冷地 |
04/下〜07/中 |
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05/下〜07/中 |
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温暖地 |
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09/中〜10/下 |
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05/上〜06/下 |
暖 地 |
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09/下〜11/上 |
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04/下〜06/中 |
ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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10-20
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栽培のポイント
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寒さに強く、比較的乾燥した気候と日当たりを好みます。暑さには弱いので、夏越しは難しそうです。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.5-7.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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2
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「ルピナス」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 3号ポットや連結ポットにタネまき用土を入れ、2〜3粒をまきます。覆土は5〜6ミリを掛けるようにします。
直まきのときは、30センチほどの間隔に、2〜3粒ずつまきます。
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(2) 発芽まで15〜20日かかりますので、乾燥させないように注意します。
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(3) 本葉が2〜3枚のころに間引いて1本立ちにし、本葉が6〜7枚のころまで育苗します。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと苦土石灰50〜100g、有機配合肥料50gをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 本葉が6〜7枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間30センチで植えつけます。根鉢を崩さないように注意してください。
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(4) 6号鉢に1株、65センチプランターには3株が目安です。
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(5) 耐寒性は強いですが、寒地や寒冷地では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。
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生育管理
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(1) 過湿を嫌うので、乾き気味に管理します。水やりは、土の表面が完全に乾いたら与えてください。
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(2) マメ科の植物ですので、追肥は不要です。
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おもな病害虫
「ルピナス」にはあまり病気はありませんが、春になるとアブラムシなどがつくことがあります。
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病害虫名
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症状
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対策
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。
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コナジラミ類
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葉の裏に寄生して、汁を吸います。進行すると、葉が白っぽくかすり状になります。
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パイベニカスプレーやモスピラン・トップジンMスプレーなどの殺虫剤を、繰り返し散布してください。
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「ルピナス」のQ&A
Q1:「ルピナス」が定植後に枯れました。
A1:「ルピナス」は、直根性の根で移植を嫌うため、根鉢をくずさないように植えつけます。定植のときに根を傷めたり、花壇や鉢が過湿になって根腐れを起こしたりすると、枯れることがあります。また、夏の猛暑には弱く、耐えられなくて枯れることもあります。
Q2:「ルピナス」の定植の時期は。
A2:「ルピナス」は、ポット内の土が根づまりする前に、根鉢を崩さないように植え付けます。3号ポットでは本葉が6〜7枚のころ、4×4の連結ポットでは本葉4〜5枚のころが適期です。
Q3:「ルピナス」は夏越しできますか。
A3:「ルピナス」は、高温と多湿に弱いために、本来は多年草ですが一般には1年草として扱われています。寒地や高冷地など、夏涼しく水はけのよい環境であれば夏越しも可能です。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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