マリーゴールド
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プロフィール
キク科タゲテス属の一年草で、学名は Tagetes sp.(属の総称)。
メキシコから中央アメリカが原産です。高さが30〜50センチになるフレンチ系(孔雀草)と、50〜100センチのアフリカン系(万寿菊)に大別されます。最近では、草丈が低く花も小さめのメキシカン系も見かけます。7月から10月ごろ、オレンジ色や赤褐色、黄色、黄白色などの花を咲かせます。
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系統・品種と用途
「マリーゴールド」は、初夏から秋にかけて、花壇や鉢を黄金色に彩ります。園芸品種も数多く作出され、丈夫で育てやすいのでお馴染みの草花です。また、根に「線虫類」の増殖を抑制する物質がでるので、コンパニオンプランツとしてよく知られたいます。
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栽培のポイント
「マリーゴールド」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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3
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/上〜06/下 |
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07/中〜10/中 |
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寒冷地 |
04/下〜06/下 |
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07/上〜10/中 |
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温暖地 |
04/中〜06/下 |
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06/中〜10/下 |
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暖 地 |
04/上〜06/下 |
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06/上〜11/中 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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耐暑性はありますが、真夏の西日は避けた方が賢明です。寒さには弱い植物です。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.0-7.0
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栽培のポイント
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水はけのよい、中性に近い弱酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
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3 |
4 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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0
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栽培のポイント
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連作障害は見られません。
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栽培のステップ
「マリーゴールド」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを3〜5粒ずつ蒔きます。3ミリくらいの覆土を掛けます。
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(2) 本葉が2〜3枚になったころ一本立ちにして、本葉が4〜5枚のころまで育苗します。
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植えつけ
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(1) 本葉が4〜5枚くらいになったら、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜30センチで植えつけます。鉢植えでは、5号鉢に1株が目安です。
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(2) 庭植えの場合は、植え付けの2週間以上前に、1平方メートルあたり苦土石灰100gと完熟堆肥2〜3kg、有機配合肥料30〜50gをすき込んでおきます。鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものを用土とします。
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生育管理
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(1) 長期間花を咲かせるので、肥料を切らさないことが大切です。真夏を除いて2週間に1回の液肥、または有機固形肥料の置き肥を与えてます。
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(2) 土が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。乾き気味に管理します。
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(3) 草丈の高い品種は、5月から6月ごろに摘芯しておきます。
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(4) 咲き終わった花は、花茎ごと切り取ります。8月ごろに半分くらいに切り戻すと、秋にまた花が楽しめます。
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おもな病害虫
「マリーゴールド」には、とくに病気はありません。春になるとよくハダニがつきます。予防のために、水やりのときは葉裏にもよく水をかけてください。
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病害虫名
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症状
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対策
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ハダニ類
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葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。
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テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。
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「マリーゴールド」のQ&A
Q1:「マリーゴールド」の花が、夏に少なくなりました。
A1:「マリーゴールド」は、夏に花が少なくなります。8月ごろに半分くらいに切り戻すと、秋にまた花が楽しめます。切り戻しと同時に、追肥を施すようにします。草勢を衰えさせないためには、咲き終わった花は、花梗ごと切り取るようにします。
Q2:「マリーゴールド」の花芽が奇形です。
A2:マリーゴールドでは、最初の花(天花)に起きやすい現象です。これは、 (1) 肥料過多により、苗の勢いが強い。(2) 低温に当たった。(3) 日照が足りない、などの原因で発生します。この花を咲かせても、あまりよい花が咲きません。そのため、この花の下を切って、わき芽を出させるようにします。
Q3:「マリーゴールド」の切り戻しはできますか。
A3:「マリーゴールド」が、夏になって花数が少なくなってきたら、草丈の半分くらいまで切り戻します。このとき併せて追肥を行うと、晩秋まで花が咲くようになります。
Q4:「マリーゴールド」を遅くまで咲かせるには。
A4:「マリーゴールド」を遅くまで咲かせるには、7月から8月上旬に遅まきする方法があります。ただ、これは温暖地や暖地に限られますが、温暖地では10月上旬から11月中旬まで、暖地では10月中旬から12月中旬まで咲かせることができます。
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画像提供:ボタニックガーデン イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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