ミニひまわり(ミニ向日葵)
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プロフィール
「ミニひまわり」とは、高さが1メートルを超えない「ひまわり」の品種をいいます。これは、従来のひまわりを改良して作られたもので、プランターやコンテナ栽培を可能にしています。これを大別すると、草丈が60〜70センチの矮性種、30〜50センチにしかならない極矮性種になります。
特徴としては、小さく育つように改良されていることから、開花までの期間が短い、花粉が少なくタネが付きにくいという性質があります。
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栽培のポイント
「ミニひまわり」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/中〜06/下 |
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08/上〜09/上 |
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寒冷地 |
05/上〜06/下 |
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07/下〜09/中 |
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温暖地 |
04/中〜06/中 |
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07/中〜09/中 |
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暖 地 |
04/上〜06/中 |
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07/上〜09/下 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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20-30
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栽培のポイント
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生育期は、土の表面が乾いたらすぐに水を与えます。水切れすると、すぐに下葉から枯れてきます。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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5.0-6.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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1
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「ミニひまわり」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 発芽適温が、20〜25℃と高いので、十分暖かくなってからタネまきします。
3号ポットに2〜3粒ずつ、または育苗箱に5センチ間隔にまきます。覆土は1センチくらいです。
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(2) 発芽するまでは、水やりをかかさず、乾かないようにします。
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(3) 本葉が4〜5枚のころまでに、間引いて1〜2本立ちとします。
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植えつけ
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(1) 草花用培養土7に完熟堆肥3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(2) 本葉が4〜5枚になったころ、60型深型プランターや深型コンテナに3〜4株を目安に定植します。
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生育管理
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(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えます。とくに矮性種は乾燥に弱く、水切れすると、下葉から枯れこんでくるので注意が必要です。
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(2) 真夏の乾燥期には、株元に敷きわらや腐葉土を施します。
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(3) 生育期に、有機固形肥料の置き肥か10日に1回の液肥を与えます。
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(4) 花びらが散り始めたら、花がらを早めに取り除きます。
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おもな病害虫
「ひまわり」に発生する、おもな病害虫はつぎのようなものです。
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病害虫名
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症状
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対策
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ハダニ類
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葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。
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テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。
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褐斑病
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初夏から秋にかけて、糸状菌によって、葉に褐色や灰白色の斑点がでます。
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初期であれば発病した部位を切り取って焼却し、ダコニール1000やトップジンMスプレー、ベンレート水和剤などの殺菌剤を散布します。
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べと病
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とくに梅雨期などに発生し、葉の表面に汚れたような病斑があらわれて拡大します。
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発病した葉を早めに切り取って焼却し、ダコニール1000やサンボルドーなどの殺菌剤を散布します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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