おじぎそう (お辞儀草)

Sensitive plant     プロフィール

  ネムノキ科オジギソウ属の常緑小低木で、学名は Mimosa pudica。
  ブラジルを中心とする熱帯アメリカに分布しています。わが国へは江戸時代に渡来しました。明るい植林地や潅木帯などに生え、高さは1.5メートルほどになります。茎は細く、葉は2回羽状複葉で、基部には棘があります。夏に球状花序をだし、ピンク色の花を咲かせます。
  系統・品種と用途

  「おじぎそう」は、別名で「ねむりぐさ(眠り草)」とも呼ばれます。品種の分化はなさそうです。
  栽培のポイント

  「おじぎそう」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

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3

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12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期 (春|秋)
寒 地 05/下〜06/中   08/下〜09/下  
寒冷地 05/中〜06/中   08/中〜09/下  
温暖地 05/上〜06/中   08/上〜09/下  
暖 地 04/下〜06/中   07/下〜09/下  

ご注意

  発芽温度は20〜35℃、生育温度は15〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

25-30

生育適温

15-30

栽培のポイント

  日当たりが良く、適度な湿り気のある場所を好みます。冬でも暖かい地域では多年草になりますが、ふつうは春まきの1年草です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性に近い弱酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

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9

10

栽培間隔

0


栽培のポイント

  連作障害は、ほとんどありません。
  栽培のステップ

  「おじぎそう」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットにタネまき用土を入れ、ばらまきします。覆土は薄く、タネが隠れるほどに掛けます。

Sensitive plant

Sensitive plant

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(2) 本葉が2〜3枚のころ、3号ポットに鉢上げし、本葉が5〜6枚になるまで育苗します。

植えつけ

(1) 本葉が5〜6枚くらいになったら、日当たりと水はけのよい場所に、株間30センチで植えつけます。鉢植えでは、5号鉢に1株が目安です。

(2) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と有機配合肥料50gなどをすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜた用土とします。

Sensitive plant


生育管理

(1) 生育中は肥料を好むので、1か月に1回、1平方メートルあたり有機配合肥料50gを追肥として施します。

Sensitive plant

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(2) 土が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。夏に乾燥し過ぎるときは、株元を敷きわらで被います。
  おもな病害虫

  「おじぎそう」には、ほとんど病虫害がありませんが、高温乾燥が続くとハダニがつくことがあります。
  「おじぎそう」のQ&A

  Q1:「おじぎそう」の葉が白っぽくなりました。
  A1:「おじぎそう」の葉が夏に白っぽくなり、葉の裏側に黒っぽいホコリのようなものがついているなら、ハダニによる虫害だと思われます。殺ダニ剤を散布するか、ダニが嫌う水のシャワーで、株全体を洗うようにします。
  画像提供:ボタニックガーデン  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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