れんげそう(蓮華草)
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プロフィール
マメ科ゲンゲ属の一年草で、学名は Astragalus sinicus。
東アジアから中国が原産です。わが国へは17世紀ごろに渡来し、明治以後になって急速に広まりました。「げんげ(紫雲英)」というのが標準和名ですが、ふつうには「れんげ(蓮華)」、「れんげそう(蓮華草)」と呼ばれています。以前は、どこの田んぼでも種を播いて緑肥としていましたが、今ではほとんど見られなくなりました。花期は4月から6月ごろ。
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系統・品種と用途
「れんげそう」は、高さが10〜20センチくらいになります。花壇の縁取りやプランター、芝生のアクセントなどにも利用できます。花の色はふつう紅紫色ですが、まれに白花種や受粉後に紅色に変化するバイカラー種もあります。春の若芽をおひたしに、花は天ぷらにするなど食用になります。
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栽培のポイント
「れんげそう」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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3
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10
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11
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
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08/下〜09/下 |
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05/中〜06/下 |
寒冷地 |
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08/下〜10/上 |
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04/下〜06/中 |
温暖地 |
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09/上〜10/中 |
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04/中〜05/下 |
暖 地 |
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09/中〜10/下 |
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04/上〜05/中 |
ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-25
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生育適温
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10-20
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栽培のポイント
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耐寒性は比較的強く、冬越し前に根が育っていると低温にも耐えます。また、真夏の暑さには弱く、枯死してしまいます。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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5.5-6.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、弱酸性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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2
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栽培のポイント
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マメ科の植物ですので、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「れんげそう」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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土づくり
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(1) 日当たりの良いところをよく耕し、1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと苦土石灰100g、有機配合肥料30gをすき込んでおきます。
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(2) プランターの場合は、赤玉土7に腐葉土や完熟堆肥を3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 「れんげそう」がうまく成長するためには根粒菌が必要です。用土のなかに少量の田んぼの土や、市販されている「レンゲ用の根粒菌」を混ぜると育ちが良くなります。
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種まき
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(1) 種子の表面がかたいので、発芽をよくするために、砂と混ぜ合わせて軽くこすり、傷をつけます。
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(2) 用土のうえに直まきします。タネは薄くばらまきし、覆土を1センチくらい掛けます。
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(3) 発芽までは、用土の表面が乾かないように、毎日水やりをします。乾燥させると発芽不良になります。
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間引き
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(1) 生育にしたがって、混み合うところを間引きます。最初は5センチくらいに間引き、最終的には株間を10〜15センチにします。
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(2) 耐寒性はかなりありますが、寒地では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。積雪への対策も必要です。
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生育管理
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(1) 湿り気は好みますが、過湿を嫌います。土の表面が乾いたら、水やりをしてください。
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(2) マメ科の植物ですので、追肥は不要です。
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おもな病害虫
「れんげそう」にはあまり病気はありませんが、春になるとアブラムシなどがつくことがあります。
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病害虫名
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症状
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対策
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。
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コナジラミ類
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葉の裏に寄生して、汁を吸います。進行すると、葉が白っぽくかすり状になります。
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パイベニカスプレーやモスピラン・トップジンMスプレーなどの殺虫剤を、繰り返し散布してください。
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「れんげそう」のQ&A
Q1:「れんげそう」の栽培のポイントは。
A1:「れんげそう」「れんげそう」がうまく成長するためには根粒菌が必要です。用土のなかに少量の田んぼの土や、市販されている「レンゲ用の根粒菌」を混ぜると育ちが良くなります。
移植を嫌うので、直まきにします。まき床はよく耕し、あらかじめ水やりをしてからタネをバラまきします。タネまき後は軽く覆土をして地表を押さえ、タネと土が密着するようにします。発芽までは、用土の表面が乾かないように、毎日水やりをします。乾燥させると発芽不良になります。
生育にしたがって、混み合うところを間引きます。最初は5cmくらいに間引き、最終的には株間を10〜15cmにします。マメ科の植物ですので、追肥は不要です。
Q2:「れんげそう」を緑肥にするには。
A2:「れんげそう」を緑肥にするには、そのままロータリーですき込みます。すき込むとガスなども発生しますので、作物を播種・移植するまで3週間以上おくことが大切です。すき込みの時期は、花が咲く頃です。
※開花期ごろの若い茎葉は、チッ素含有量が高く分解も早いので、硫安などの無機質チッ素肥料に匹敵する速効性を示します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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