てんにんぎく(天人菊)
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プロフィール
キク科テンニンギク属の多年草で、学名は Gaillardia pulchella。
北アメリカの東部から南部、それに中央アメリカにかけて分布しています。わが国へは明治時代に渡来しました。草原や道ばたなどに生え、高さは20〜40センチになります。下部の葉は浅裂し、上部のそれは披針形です。6月から7月ごろ、分枝した枝先に頭花を咲かせます。舌状花は先が黄色く中心がオレンジ色の覆輪です。寒さには強く、秋まで咲き続けます。
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系統・品種と用途
「てんにんぎく」には、園芸品種も数多くあります。アリスタータ種(Gaillardia aristata)と交配させた「おおてんにんぎく」が広く普及しています。高さは60〜90センチほどになり、直径6センチほどの黄色に赤色の覆輪の花を咲かせます。
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栽培のポイント
「てんにんぎく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
(S)
(F)
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
03/下〜05/下 |
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06/下〜09/下 |
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寒冷地 |
03/中〜05/下 |
08/下〜10/中 |
06/中〜09/中 |
04/中〜06/下 |
温暖地 |
03/上〜05/中 |
09/上〜10/下 |
06/上〜09/上 |
04/上〜06/中 |
暖 地 |
02/下〜05/上 |
09/中〜11/上 |
05/下〜08/下 |
03/下〜06/上 |
ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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18-23
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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暑さや寒さに強く、比較的乾燥した気候と日当たりを好みます。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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5.5-6.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、中性に近い弱酸性を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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1
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「てんにんぎく」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットや育苗箱にタネまき用土を入れ、ばらまきします。覆土はタネが隠れる程度、3〜5ミリ掛けるようにします。
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(2) 発芽したら、混み合っているところは間引きます。
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(3) 本葉がでたころに、3号ポットに鉢上げして育苗します。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kg、苦土石灰100g、有機配合肥料50gをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 秋まきでは、翌春、霜柱がたたなくなったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間30センチで植えつけます。
6号鉢に1株、65センチプランターには3株が目安です。暖地や温暖地では、本葉が4〜5枚になったころに定植してもかまいません。
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(4) 耐寒性は強いですが、寒冷地では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。なお、寒冷地では春になるまで、ポットで育苗することがいいかもしれません。
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生育管理
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(1) 過湿を嫌うので、乾き気味に管理します。水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。
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(2) 春から初夏にかけて、緩効性肥料または有機固形肥料の置き肥を追肥として施します。
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(3) 花後は、すぐに花茎を切り戻します。
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おもな病害虫
「てんにんぎく」にはあまり病害虫がありません。花に「ナメクジ」がつきます。
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病害虫名
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症状
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対策
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ナメクジ類
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とくに梅雨時期、夜間に花弁や若い葉を食害します。
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夜間に活動するので、ナメクジ専用の誘引殺虫剤を使用します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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