わすれなぐさ(勿忘草)
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プロフィール
ムラサキ科ワスレナグサ属の多年草で、学名は Myosotis scorpioides。
ヨーロッパからアジアが原産ですが、わが国でもわずかに長野県や北海道に野生化しています。ただ実際に園芸用としては「えぞむらさき」や「アルペストリス」との種間交雑種が流通しています。名前は、この花を恋人のベルタに贈ろうとして、ドナウ川に落ちて亡くなった騎士ルドルフの物語に由来するそうです。
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系統・品種と用途
「わすれなぐさ」は、春から夏にかけて、小さな青紫色の花を咲かせます。ピンク色や白色の品種もあります。冷涼な気候を好み、夏が涼しい地方では夏越しもできます。
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栽培のポイント
「わすれなぐさ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
04/上〜05/上 |
08/中〜09/中 |
08/上〜09/下 |
05/中〜06/下 |
寒冷地 |
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08/下〜09/下 |
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05/上〜06/中 |
温暖地 |
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09/上〜10/中 |
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04/上〜06/上 |
暖 地 |
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09/中〜10/下 |
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03/下〜05/中 |
ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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10-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好みます。寒さには非常に強いですが、暖地での夏越しはできません。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.5-7.0
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栽培のポイント
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水はけのよい、ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「わすれなぐさ」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) まく前に一晩、タネを水に浸しておきます。
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(2) 連結ポットや育苗箱にタネまき用土を入れ、タネをバラまきします。嫌光性なので、タネが隠れるまで覆土をしてください。
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(3) 本葉が2〜3枚のころに、3号ポットに鉢上げして育苗します。根を傷めないように注意してください。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと苦土石灰100g、有機配合肥料50gをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜30センチで植えつけるか、6号鉢に3株を目安に植えつけます。
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(4) 耐寒性は非常に強いですが、霜柱がたつようなところでは敷きわらなどで防寒してください。なお、寒冷地では春になるまで、ポットで育苗することがいいかもしれません。
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生育管理
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(1) 湿った土壌を好みますので、水やりは、土の表面が乾く前に与えてください。
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(2) 3月から5月ごろに、2週間に1回の液肥または少量の有機固形肥料の置き肥をします。多肥は禁物です。
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(3) 花が終わると、すぐにタネができるので、花がら摘みはこまめに行ってください。
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おもな病害虫
「わすれなぐさ」のおもな病害虫は、つぎのようなものです。
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病害虫名
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症状
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対策
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。
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灰色かび病
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やや温度が低い多湿な時期に発生し、花やつぼみ、葉などに灰色のかびが生えます。
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発生した部位を切り取って焼却し、トップジンMスプレーやダコニール1000、ベンレート水和剤などの殺菌剤を散布します。
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「わすれなぐさ」のQ&A
Q1:「わすれなぐさ」は夏越しできますか。
A1:「わすれなぐさ」は、冷涼な気候を好みます。生育温度は5〜20℃で、寒さには非常に強いですが、暖地では花後に枯れてしまいます。夏越しできるのは中部地方以北の冷涼地ですが、関東地方でも、風通しのよい涼しい日陰で育てると夏越しできることがあります。
Q2:「わすれなぐさ」は摘芯しますか。
A2:「わすれなぐさ」の矮性種は一般には摘芯をしません。秋のうちに十分肥培することで、自然によく分枝してこんもりとした株に育ちます。高性の切花種は、秋の育苗期に摘芯して、分枝を図ってもかまいません。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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