ワイルドストロベリー (蝦夷の蛇苺)
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プロフィール
バラ科オランダイチゴ属の常緑多年草で、学名は Fragaria vesca。
ヨーロッパ北部と北アメリカが原産です。16世紀に「オランダいちご」が普及するまで、栽培されていました。花は4月から10月ごろまで咲き続けます。葉は、秋に紅葉します。和名では「えぞのへびいちご(蝦夷の蛇苺)」と呼ばれます。
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系統・品種と用途
「オランダいちご」に比べて、果実はずっと小さく、酸味もほとんどありません。生食やジャムに、葉はハーブティーに利用されます。
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栽培のポイント
「ワイルドストロベリー」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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8
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9
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10
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11
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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収穫 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/上〜06/下 |
08/上〜09/上 |
05/中〜09/下 |
05/中〜09/下 |
寒冷地 |
04/下〜06/中 |
08/中〜09/中 |
05/上〜09/下 |
05/上〜09/下 |
温暖地 |
04/中〜06/中 |
09/上〜10/中 |
09/上〜11/下 |
04/上〜06/中 |
暖 地 |
04/上〜06/中 |
09/中〜10/下 |
09/上〜12/下 |
03/中〜05/下 |
ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜23℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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17-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好み、夏の暑さや乾燥に弱いものの、雪の下でも越冬します。寒地ではポリマルチを掛けて保温したほうがよいでしょう。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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5.5-6.8
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栽培のポイント
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中性に近い、弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
作付け間隔
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2-(3)
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栽培のポイント
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連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「ワイルドストロベリー」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットに3〜4粒ずつ蒔くか、育苗箱にタネを薄くばらまきします。好光性のため、覆土は掛けないか、掛けてもごく薄くにします。
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(2) 本葉が3〜4枚になったころ、3号ポットに鉢上げします。本葉が7〜8枚になるまで育苗します。
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(3) 子株を採取したときも同様に育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120〜150gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝全体に、1平方メートルあたり2〜3kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。なお、肥料が直接触れると根が傷んでしまうので、注意してください。
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植えつけ
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(1) 本葉が7〜8枚くらいに育ったころ、株間30〜40センチくらいに植えつけます。
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(2) クラウン(葉柄の基部)がかくれないように、浅植えしてください。植えつけの後にたっぷりと水を与えます。また、子株の植えつけの方向としては、花房が親株のランナーの反対側に出るので、花房が通路側になるようにします。
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(3) 6〜7号鉢には1株、65センチのプランターなら3株が植えられます。
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追肥・管理
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(1) 根が活着して盛んに生育をはじめたころに、必要に応じて、条間に有機配合肥料を追肥して中耕します。
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(2) 真夏と真冬を除いて生育をみながら追肥を施します。
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(3) 夏の暑さには弱いので、寒冷紗などを掛けて、地温を下げるようにします。また、土の中も凍るような寒地では、越冬中は黒マルチなどを掛けたり、ビニールトンネルで保温するようにします。
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収穫
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(1) 収穫するのは、朝もぎが一番です。
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(2) 枯れた下葉をこまめに取り除いて風通しをよくします。また腐った果実や変形果は早めに取り除いてください。
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(3) 古株のほうがよい果実ができるため、3年ほどは栽培を続けます。
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おもな病害虫
「いちご」には、ハダニ類やなめくじ、ヨトウムシ類などの害虫、うどんこ病や灰色かび病などの病気が発生します。
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「ワイルドストロベリー」のQ&A
Q1:「ワイルドストロベリー」の花が咲きません。
A1:「ワイルドストロベリー」は、株が十分に充実する前から花をつけることがあります。その最初の花を実らせてしまうと栄養分が実にとられ、その後しばらく、場合によっては1年くらい、花が咲かなくなることがあります。早く「四季なり」の状態にしたい場合は、株が充実するまで蕾を切り落とすします。
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画像提供:ボタニックガーデン イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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