ラベンダー (イングリッシュラベンダー)
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プロフィール
シソ科ラバンデュラ属の常緑小低木で、学名は Lavandula angustifolia。
地中海沿岸が原産です。「イングリッシュラベンダー」とも呼ばれ、本来は薬用、香料用の植物ですが、園芸品種も多く、花色には青紫色やピンク色、白色などがあります。属名は「洗う」を意味するン語の「ラワーレ(Lavare)」に由来し、古代ローマ人が浴槽に浮かべて香らせていたことによります。
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系統・品種と用途
「イングリッシュラベンダー」は、ラバンデュラ属のなかでも、もっとも香りの優れる系統です。解熱や殺菌などの効果があり、家庭の常備薬として古くから愛されてきたハーブです。冷涼で乾燥した気候を好むため、暖地では通風や水はけのよい場所で育て、夏には遮光するようにします。園芸品種も数多く作出されています。
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栽培のポイント
「ラベンダー」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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3
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11
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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収穫 |
(翌年) |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/中〜07/下 |
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06/下〜09/上 |
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寒冷地 |
05/上〜07/下 |
09/上〜09/下 |
06/中〜09/上 |
06/中〜09/上 |
温暖地 |
04/中〜07/上 |
09/中〜10/中 |
06/上〜08/下 |
06/上〜08/下 |
暖 地 |
03/下〜06/中 |
09/下〜11/上 |
05/中〜08/中 |
05/中〜08/中 |
ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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15-20
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栽培のポイント
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冷涼で乾燥した気候を好みます。耐寒性は強いですが、耐暑性はありません。暖地では乾燥と風通しを保つ工夫が必要です。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.5-7.5
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栽培のポイント
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弱アルカリ性の用土を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
作付け間隔
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0
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栽培のポイント
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ほとんど連作障害はありません。それでも、できるだけ連作は避けることが賢明です。
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栽培のステップ
「ラベンダー」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 発芽しにくいので、まく前にタネを湿らせて2〜3日ほど冷蔵庫に入れておきます。(予冷処理)
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(2) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを5〜6粒ずつまきます。タネが細かいので、覆土はごく薄く掛けます。
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(3) 混み合ったところは間引きます。連結ポットのときは、本葉が4〜5枚になったら、3号ポットに移植します。
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(4) 高さが5センチくらいになるまで、育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり50gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝全体をよく耕し、元肥として1平方メートルあたり2kgの完熟堆肥と、60gほどの有機配合肥料を入れてすき混みます。
そのあと幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 高さが5センチくらいに育ったころに植えつけます。
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(2) 畝に、株間25〜30センチの間隔で植え穴を掘り、植えつけます。
6号鉢に1株、65センチのプランターには2〜3株を植えることができます。
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(3) 2〜3年に一度は、タネをまき直すか、挿し木をして更新してください。
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追肥・管理
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(1) 春と秋に有機配合肥料か、2週間に1回の割合で液肥を追肥として与えます。多肥にすると枯れることがあります。
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(2) 土の表面が乾いたら水を与えますが、乾き気味に管理します。
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(3) 花が終わったら、3分の2程度に切り戻します。強剪定は、早春に行うようにします。
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収穫
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(1) 花穂のついた茎葉を刈り取り、収穫します。
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(2) 涼しい場所に陰干しして、ハーブティーやドライフラワー、ポプリに利用します。
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おもな病害虫
「ラベンダー」には、ほとんど病虫害はありません
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「ラベンダー」のQ&A
Q1:「ラベンダー」の下葉が黒くなりました。
A1:「ラベンダー(イングリッシュ)」は、寒さや乾燥には強いですが、高温多湿に弱い特徴があります。夏の直射日光を浴びたり、風通しが悪いと、蒸れて下葉が黒く枯れてくることがあります。混みあった枝を剪定して風通しを良くしたり、株元にわらや腐葉土などでマルチングして、地温を上げないようにします。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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