ステップ
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内容
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育苗
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(1) 5月から6月ごろ、親株から伸びてくるランナーが込みあわないよう誘引して、苗作りをします。1節目の子苗(太郎苗)は病害に感染している危険性があるので、2節目以降の子苗(次郎苗・三郎苗)を「ランナー挿し」します。
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(2) 3.5号ポットに培養土を入れ、子苗を受けて、株が浮き上がらないようにランナーを曲げた針金などで固定し、育苗します。20日ほどで根が活着したら、ランナーを切り離します。このとき、親株に近いランナーは2〜3センチほどに切り、他方は短く切ります。
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仮植え
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(1) 次項の「畑の準備」に準じて、苗床をつくります。「いちご」の根は、肥料焼けを起こしやすいので、元肥は仮植えの2週間前までに行っておきます。
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(2) 苗床に、小苗を株間15センチほどで仮植えします。
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(3) 高温期は、炭そ病や萎黄病が多いので殺菌剤を定期的に散布するとともに、遮熱のために寒冷紗を掛けるようにします。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120〜150gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝全体に、1平方メートルあたり2〜3kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。なお、肥料が直接触れると根が傷んでしまうので、注意してください。
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植えつけ
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(1) 初めて「いちご」を栽培するときは、市販の苗を購入し、ウイルスフリー苗を選ぶようにします。
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(2) 条間40センチ、株間30〜40センチで苗を定植します。
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(3) クラウン(葉柄の基部)がかくれないように、浅植えしてください。植えつけの後にたっぷりと水を与えます。また、子株の植えつけの方向としては、花房が親株のランナーの反対側に出るので、花房が通路側になるようにします。
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(4) 6〜7号鉢には1株、65センチのプランターなら2〜3株が植えられます。
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追肥・管理
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(1) 根が活着して盛んに生育をはじめたころに、必要に応じて、条間に有機配合肥料を追肥して中耕します。
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(2) 11月の終わりころ、越冬のために、季節風の強く吹くところでは、風上に風除けを設置します。
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(3) 2月から3月のはじめ、春先になり、新葉が少し伸びてきたころに、黒マルチとビニールトンネルを掛けます。
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(4) 新葉が伸びたら、越冬時の老化葉は取り除きます。
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(5) 春の追肥は2〜3月と5月の2回、行います。
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収穫
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(1) 果実が肥大するころに発生するランナーは、早めに取り除きます。
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(2) 収穫するのは、朝もぎが一番です。
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(3) 枯れた下葉をこまめに取り除いて風通しをよくします。また腐った果実や変形果は早めに取り除いてください。
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