トマト(蕃茄)


Tomato     プロフィール

  ナス科トマト属の一年草で、学名は Lycopersicon esculentum。
  メキシコあるいはペルーが原産だといわれています。わが国へは17世紀に渡来しましたが、本格的には昭和時代になって、アメリカから甘みに富んだピンク系が導入されてからです。
  わが国では現在、「桃太郎」と「ファースト」が主に栽培されています。
  系統・品種と用途

  「トマト」は、色による分類ではピンク系と赤系(濃赤色やオレンジ色)に大別されます。わが国では、生食用としてはピンク系が、また加工用として赤系が利用されています。そのほかに白色や黄色、緑色といった系統もあります。
  また果実の大きさによる分類では、大玉トマト、中玉トマト(ミディトマト)それにミニトマト(プチトマト)があります。

系統

品種

タネのカタログ

ピンク系大玉

ポンテローザ


桃太郎

ファースト

福寿

栗原

赤系大玉

なつのこま

 

とよこま

ローマ

赤色丸玉

 

中玉トマト

 


 

 

 

 

ミニトマト

ミニキャロル




イエロー
キャロル

パルチェ

ピコ

ぺぺ

 

 

 

 

 
  栽培のポイント

  「トマト」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12
温暖地
種まき

植えつけ

収穫

 


152025

発芽適温

15-27

生育適温

21-26

栽培のポイント

  温和な気候を好み、温度の変化に敏感です。10℃以下や35℃以上では成長が止まり、わずかな霜でも被害を受けます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

3-(5)


栽培のポイント

  連作障害の出やすい野菜です。いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「トマト」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 育苗箱に用土(培養土)を入れ、タネを条まきにします。覆土をして、軽く手で押さえます。温度は25〜28℃に保つます。

(2) 本葉1枚のころ、4号ポットに植え替えます。本葉が8〜9枚になるまで、このまま育てます。

畑の準備
支柱立て

(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに石灰を施し、よく耕します。

(2) 畝の中心に20〜30センチの深さに溝を掘り、元肥(堆肥と化成肥料)を施して埋め戻して、幅120センチ、高さ10センチほどの畝にします。

(3) 2条植えの場合、条間60センチ、株間40〜50センチで植えつけることを想定して、高さ1.5メートルほどの支柱を立てておきます。

植えつけ
誘引・芽かき

(1) 本葉が8〜9枚になり、第一花房の花が咲き始めたころ、植え穴をあけて、苗を植えつけます。このとき、花房が通路側を向くようにします。8号深鉢に1株、65センチの深型プランターなら2株が植えられます。

Tomato

Tomato

(2) 茎が太るのに支障がないよう、8の字にしばって誘引します。

(3) わき芽は小さいときに指先で摘み取ります。ウイルス病が伝染するおそれがありますので、はさみは使わないようにします。

追肥・摘芯

(1) 果実がゴルフボールくらいになったころ、化成肥料と油かすを施します。初めての追肥後、収穫が終わるまで、2週間ごとに追肥します。

Tomato

Tomato

(2) 第一花房の実が色づいてきたころから、3週間ごとに収穫を終えるまで、石灰水(カルハードやカルプラス)を与えます。

(3) 大玉トマトの場合、5〜7段目の花房が開花し始めたころに、そのうえに葉を2枚残して摘芯します。ミニトマトの場合はできるだけ多段にします。

摘果・収穫

(1) ひとつの花房には4〜5個を残して、先の方の果実は取り除きます。

Tomato

(2) 開花後、35〜50日で果実は色づきます。できるだけ完熟させてから収穫しますが、ミニトマトは裂果しやすいので、注意してください。
  おもな病害虫

  「トマト」には病害虫が多く、無農薬栽培が難しい野菜です。おもな病害虫は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

ハダニ類

  葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。

  テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。

テントウムシダマシ類

  28個の黒い斑紋のあるテントウムシが、葉を食べます。

  パイベニカ乳剤やスミチオン乳剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

えき病

  葉や茎、果実の表面に、暗褐色の汚れたような不規則な斑紋ができ、または白いカビが生え、しだいに広がります。

  ビスダイセン水和剤などの殺菌剤を散布します。

ウイルス病

  モザイクウイルスが主な病原体で、新しい葉に、モザイク模様や糸葉症状がでます。

  発生したら撤去するしかありません。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが一面に生えます。

  トップジンMスプレーやサプロール乳剤、カリグリーン、ミラネシン水溶剤などを散布します。

萎凋(いちょう)病

  葉が全体にしおれ、やがて下葉から黄色くなっていきます。

  発生したら撤去するしかありません。
Tomato     おもしろ百科

  「ミニトマト(プチトマト)」

  ホームガーデンでおなじみの「ミニトマト」。でもこの「ミニトマト」や「プチトマト」というのは和製英語です。欧米では「チェリートマト(Cherry tomato)」と呼ばれます。
  
  写真提供: 「趣味の菜園と農業のホームページ」、「ボタニックガーデン」
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