ビタミンな(ビタミン菜)
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プロフィール
アブラナ科アブラナ属の多年草で、学名は Brassica campestris cv. Vitamin-na。
1954年に島根県農業試験場で育成された「つけな(漬け菜)」の一種です。「おおさかしろな(大阪白菜)」と「ターサイ(搨菜)」との交配種で、ビタミンAの含有量が多いという特徴があります。
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系統・品種と用途
「ビタミンな」は、葉が濃緑色でやわらかく、抽苔も遅くて、耐寒性や耐病性に優れた、栽培しやすい品種です。漬け物や煮物、お浸し、油炒め、みそ汁の具などに利用できます。
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栽培のポイント
「ビタミンな」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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3
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11
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12
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温暖地 |
春まき |
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秋まき |
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収穫 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/中〜09/上 |
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07/上〜11/下 |
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寒冷地 |
05/上〜09/中 |
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06/下〜12/上 |
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温暖地 |
04/中〜09/下 |
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06/上〜02/下 |
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暖 地 |
04/上〜10/上 |
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05/中〜02/下 |
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ご注意
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発芽温度は15〜25℃、生育温度は5〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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寒さには強く、丈夫で作りやすい野菜です。また暑さにも、やや強いので夏栽培も可能です。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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5.0-6.2
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栽培のポイント
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中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
作付け間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「ビタミンな」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、タネまきの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり苦土石灰100gを施し、よく耕します。
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(2) 畝全体をよく耕し、1平方メートルあたり完熟堆肥2kgと有機配合肥料50gを施して埋め戻します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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種まき
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(1) 畝に直角方向に、条間20センチのまき溝をつけ、1センチくらいの間隔で条まきします。65センチプランターのときは、全体に薄くばらまきするか、2条に蒔きます。
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(2) 暖地や温暖地で、真夏に蒔くことは避けてください。
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間引き
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(1) 生育にしたがって、葉が触れあわない程度に間引きます。
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(2) 本葉が5〜6枚のころに、10センチ間隔にします。間引き菜も利用してください。
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追肥 害虫防除
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(1) 本葉が4〜5枚のころと、その半月後くらいに、必要に応じて、株間に有機配合肥料を施し、土に混ぜ合わせます。
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(2) 寒さには強いですが、寒冷地では霜よけをしたほうが傷みません。
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(3) アブラムシやコナガなどの害虫がよくつきますので、防除を怠らないようにします。
ただし、アブラナ科の植物なので、スミチオン系の殺虫剤を散布すると薬害がでます。
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収穫
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(1) 成長のよいものから、間引きながら収穫します。播種後、2か月を目処に収穫を終えるようにしてください。
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おもな病害虫
「ビタミンな」には、コナガの幼虫が大敵です。またアブラムシやヨトウムシなどにも注意が必要です。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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