ようさい(蕹菜)
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プロフィール
ヒルガオ科サツマイモ属の多年草で、学名は Ipomoea aquatica。
東南アジアが原産です。わが国へは沖縄を経て、古くに渡来しました。蔓性で湿地や水辺に生え、茎は中空で地面を這って長く伸びます。葉は披針形や長卵形、長楕円形などで、互生します。晩秋に葉腋から花序をだし、淡紫色から白色の直径5センチほどの漏斗形の花を咲かせます。別名で、「くうしんさい(空心菜)」や「えんさい(筵菜)」とも呼ばれます。
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系統・品種と用途
「ようさい」には、カルシウム、ビタミンA、B、C、タンパク質などが豊富に含まれています。茎葉はにんにく炒めや野菜炒めのほか、お浸し、ごま和えなどにも利用できます。クセがなく、ほかの食材となじみやすい野菜です。
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栽培のポイント
「ようさい」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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3
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11
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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収穫 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/上〜07/上 |
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07/中〜09/下 |
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寒冷地 |
04/下〜07/中 |
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07/上〜10/上 |
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温暖地 |
04/中〜07/下 |
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06/下〜10/中 |
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暖 地 |
04/上〜08/上 |
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06/中〜10/下 |
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ご注意
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発芽温度は15〜35℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-30
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生育適温
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25-30
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栽培のポイント
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高温多湿の環境を好み、乾燥を嫌います。寒さには弱く、10℃以下では生育できません。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.0-7.0
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栽培のポイント
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中性から弱酸性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
作付け間隔
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0
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栽培のポイント
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連作障害はほとんどありません。
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栽培のステップ
「ようさい」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) タネの種皮が固いので、まく前に1昼夜水に漬けておきます。
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(2) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを3〜4粒ずつ蒔きます。覆土は1センチほどです。発芽までは、水やりを欠かさないようにします。
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(3) 直まきするとき、十分に地温が上がったころ、温暖地では5月中旬くらいから蒔くようにします。
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(4) 本葉が2〜3枚のとき、間引いて1本立ちにします。本葉が4〜5枚になるまで育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり苦土石灰を150グラムほど施し、よく耕します。
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(2) 畝の全面に、1平方メートルあたり2キログラムの完熟堆肥と60グラムの有機配合肥料を施し、すき込みます。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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定植・追肥
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(1) 本葉が4〜5枚のころ、条間45センチ、株間30センチの間隔に植えつけます。
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(2) 草丈が15センチになったころから、2〜3週間に1回の液肥または有機配合肥料を追肥として与えます。
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(3) 乾燥した状態に弱いので、できるだけ株元に敷きわらをするようにします。
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収穫
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(1) 草丈が30センチくらいになったころ、最初の収穫をします。このとき根元の葉は3〜4枚残しておきます。
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(2) 側枝が伸びてきたら、芽先の15センチほどを切り取って収穫します。
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おもな病害虫
「ようさい」には、病気はほとんどありませんが、ナカグロシタバの幼虫が食害することがあります。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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