ブルーボネット
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プロフィール
マメ科ルピナス属の一年草で、学名は Lupinus texensis。
アメリカのテキサス州に固有の種で、州花にもなっています。草地や道ばたなどに生え、高さは20〜40センチになります。葉は掌状複葉で、倒披針形の小葉が5個あります。もっともふつうのタイプは、真ん中が白くて青い帽子(Blue bonnet)のような花を咲かせます。花期は3月から5月ごろ。
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系統・品種と用途
「ブルーボネット」は、「ブルーボンネット」とも呼ばれ、ワイルドフラワーには欠かせない品種です。痩せた土地でも良く育ち、アメリカでは土地の改良にも利用されています。ふつうは青色の花ですが、桃紅色の園芸品種(cv. Texas Maroon)もあります。
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栽培のポイント
「ブルーボネット」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
(S)
(F)
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
04/上〜05/上 |
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06/上〜07/中 |
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寒冷地 |
03/下〜04/下 |
09/中〜10/中 |
05/下〜07/上 |
04/中〜06/上 |
温暖地 |
03/中〜04/中 |
09/下〜10/下 |
05/中〜06/下 |
04/上〜05/下 |
暖 地 |
03/上〜04/上 |
10/上〜11/上 |
05/上〜06/中 |
03/下〜05/中 |
ご注意
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発芽温度は10〜25℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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10-20
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栽培のポイント
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寒さに強く、比較的乾燥した気候と日当たりを好みます。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.5-7.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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2
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ
「ブルーボネット」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、2〜3粒をまきます。覆土は5〜6ミリを掛けるようにします。
直まきのときは、30センチほどの間隔に、2〜3粒ずつまきます。
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(2) 発芽まで15〜20日かかりますので、乾燥させないように注意します。
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(3) 本葉が2〜3枚のころに間引いて1本立ちにし、本葉が6〜7枚のころまで育苗します。
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植えつけ
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(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥3kgと苦土石灰100g、有機配合肥料50gなどをすき込みます。
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(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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(3) 本葉が6〜7枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間30センチで植えつけます。6号鉢に1株、65センチプランターには3株が目安です。根鉢を崩さないように注意してください。
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(4) 耐寒性は強いですが、寒地では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。
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生育管理
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(1) 過湿を嫌うので、乾き気味に管理します。水やりは、土の表面が完全に乾いたら与えてください。
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(2) マメ科の植物ですので、追肥は不要です。
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おもな病害虫
「ブルーボネット」にはあまり病気はありませんが、春になるとアブラムシなどがつくことがあります。
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病害虫名
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症状
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対策
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。
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コナジラミ類
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葉の裏に寄生して、汁を吸います。進行すると、葉が白っぽくかすり状になります。
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パイベニカスプレーやモスピラン・トップジンMスプレーなどの殺虫剤を、繰り返し散布してください。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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