コリウス(金襴紫蘇)






    プロフィール

  シソ科コリウス属の常緑多年草で、学名は Coleus blumei。

インドネシアやスリランカが原産です。食用の「しそ」ではなく観賞用です。園芸品種も数多く作出され、葉には赤色や黄色、白色など多彩で鮮やかな斑模様があり、葉形も卵円形からフリンジ状、柳葉状と多様です。和名では「きんらんじそ(金襴紫蘇)」と呼ばれます。

写真左上は、「ハイウェイシリーズ」
  系統・品種と用途

  「コリウス」には、タネから育てる「実生系」の品種と、さし木でふやす「栄養繁殖系」の品種があります。栄養繁殖系コリウスは種類が豊富で、性質も丈夫で扱いやすいので、最近広く栽培されるようになりました。
  実生系コリウスの品種には、以下のような系統があります。
・「ハイウェイシリーズ」:草丈15〜20センチほどで、コンパクトな各色の混合です。
・「ゴリラシリーズ」:大葉の品種で、葉色を混合したタネが販売されています。少し小葉の「ゴリラJr.シリーズ」もあります。
・「ウイザードシリーズ」:草丈はコンパクトで、各色の混合です。
・「ケアフリーシリーズ」:葉に切れ込みのある各色の混合です。
・「レインボーシリーズ」:カラフルな葉色が魅力です。また花穂にも人気があります。
  栽培のポイント

  「コリウス」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。ここでは「実生系」コリウスを対象にしています。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

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12

温暖地

種まき

植えつけ

観賞

気候区分

まきどき (春|秋)

観賞時期 (春|秋)
寒 地 05/上〜06/上   08/上〜09/下  
寒冷地 04/中〜05/中   07/中〜10/中  
温暖地 04/上〜05/上   07/上〜10/下  
暖 地 03/中〜04/中   06/中〜11/中  

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

20-25

栽培のポイント

  高温性のため、タネまきは十分暖かくなってから行ってください。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.5

栽培のポイント

  中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

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10

作付け間隔

0-(2)


栽培のポイント

  連作に強い植物ですが、同じ土で何年も栽培すると土壌の栄養バランスが崩れたり病害虫リスクが高まるため、基本的には連作しないようにします。
  栽培のステップ

  「コリウス」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、5〜6粒ずつタネをまきます。好光性のため覆土は薄くします。














(2) こみあったところを間引き、本葉が2〜3枚のころまでに一本立ちにします。

(3) 連結ポットのときは3号ポットに植え替え、本葉が6〜8枚になるまで育苗します。

花壇の準備

(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり80〜100gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 花壇の全面に、1平方メートルあたり1〜3kgの完熟堆肥と40〜80gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。

(3) 鉢やプランターのときは、赤玉土:4、腐葉土:3 鹿沼土:2、ピートモス:1の配合土と少量の苦土石灰、有機配合肥料を混ぜておきます。

植えつけ

(1) 本葉が6〜8枚くらいに育ったころに植えつけます。






(2) 株間を25〜30センチの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植えつけます。

(3) 6号鉢に1株、65センチのプランターには、3株を植えることができます。

生育管理

(1) 強い日ざしに当てたり、乾かしすぎは禁物です。真夏は寒冷紗で遮光したり、半日陰の場所に移動して育てます。






(2) 生育期には、半月に1回くらい、必要に応じて液肥や有機配合肥料を追肥します。ただチッ素肥料を与えすぎると葉色が悪くなるので注意します。

(3) 花穂がでるようになったら、葉色を美しく保つために、それを摘み取るようにします。
  おもな病害虫

  「コリウス」には、アブラムシ類やオンシツコナジラミ、カイガラムシ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウなどの害虫がつきます。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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