
コスモス(秋桜)


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プロフィール

キク科コスモス属の一年草で、学名は Cosmos bipinnatus。(「きばなコスモス」は、Cosmos sulphureus。)
メキシコ原産です。17世紀にヨーロッパにもたらされ、わが国には明治のはじめに渡来しました。いまや、秋を代表する草花となっています。日が短くなって開花する短日植物ですが、最近では日の長短に関係なく開花する品種もつくられています。和名では「あきざくら(秋桜)」と呼ばれます。
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系統・品種と用途

「コスモス」は、もっとも身近になっている秋の花です。近縁の「きばなコスモス」もよく栽培されていますが、黄色のほかオレンジ色や朱赤色などの花色があります。
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栽培のポイント

「コスモス」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
ふつう早咲き種は4〜5月が播種、6〜8月が花期。遅咲き種は6〜7月が播種、9〜11月が花期です。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 4
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 6
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 10
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 11
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 12
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 花期 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
05/上〜07/中 |
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07/中〜10/中 |
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| 寒冷地 |
04/下〜07/中 |
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07/上〜10/下 |
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| 温暖地 |
04/中〜07/上 |
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06/下〜11/中 |
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| 暖 地 |
04/上〜07/上 |
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06/中〜11/下 |
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ご注意
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発芽温度は10〜30℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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18-23
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好むため、秋になって気温が下がってくると花色が鮮やかになります。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.5-7.0
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栽培のポイント
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水はけのよい、中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
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 3 |
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 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

栽培間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「コスモス」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 発芽適温が20℃前後と高いので、十分暖かくなってからタネまきします。
3号ポットや連結ポットに3〜5粒ずつ、または育苗箱に5センチ間隔にまきます。覆土は1センチくらい掛けます。
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(2) 秋咲き種は、早まきしずぎると徒長して倒伏しやすいので、6〜7月ごろに蒔くようにします。
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(3) 本葉が3〜4枚になったら間引き、1〜2本立ちにします。
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植えつけ
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(1) 高さ10センチくらいになったころ、日当たりと水はけのよい場所に、20〜30センチの株間で植えつけます。
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(2) 庭植えの場合は、植え付けの2週間以上前に、1平方メートルあたり苦土石灰100gと完熟堆肥3kg、有機配合肥料30gをすき込んでおきます。
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(3) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに有機配合肥料を加えたものを用土とします。
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生育管理
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(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えますが、乾き気味に管理します。
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(2) 高性種の場合は、支柱を立ててひもで緩く固定します。
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(3) 草丈を抑制し、わき芽を伸ばすためには、7月ごろまでに摘芯をします。
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(4) 多肥を嫌うので、葉が黄変しない限り追肥は控えます。庭植えの場合なら、無肥料でも育ちます。
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(5) 秋咲き種は短日性なので、夜間に灯火のあたるところでは栽培しないようにします。
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おもな病害虫

「コスモス」に発生する、おもな病害虫はつぎのようなものです。
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病害虫名
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症状
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対策
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アブラムシ類
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体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。
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パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。
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ハダニ類
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葉の裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと白っぽく絣(かすり)状になります。
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テルスタースプレーやパイベニカスプレー、園芸用でんぷんスプレーなどの殺虫剤を散布します。
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うどんこ病
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若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたように白いカビが一面に生えます。
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サプロール乳剤やカリグリーン、トップジンMスプレーなどの殺菌剤を散布します。
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立ち枯れ病
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根や地際部が、病原菌に侵されて生育が悪くなり、やがて立ち枯れます。
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薬剤による防除ができないので、発生した株は抜き取って焼却処分にします。
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「コスモス」のQ&A

Q1:「コスモス」が小さい苗で花が咲きました。
A1:「コスモス」は養分や水分が不足すると、苗が老化して、小苗でつぼみをつけることがあります。生育期には水と肥料が不足しないように育てます。

Q2:「コスモス」の枝先の葉が縮れ、蕾が開きません。
A2:「コスモス」の枝先の葉が縮れ、蕾が開かないは、アブラムシまたはハダニの被害と思われます。アブラムシやハダニは新しい葉や蕾、茎などのやわらかい部分に寄生して吸汁します。そのことで葉が縮み、生育不良となって花が咲くなります。殺虫剤または殺ダニ剤を散布します。

Q3:「コスモス」の草丈を高くしたくないのですが。
A3:一般的に、「コスモス」は多肥にすると草丈が高くなります。また、晩生品種を早い時期にタネまきすると、草丈が高くなります。低い草丈で楽しむには、高性種は8月になってからタネをまくか、早生品種もできるだけ遅くタネをまきます。摘芯して低い草丈にすることもできますが、苗が大きくなると茎が中空になるため、本葉が6〜8枚の小苗のうちに芯を止めます。

Q4:「コスモス」はいつ咲きますか。
A4:「コスモス」は、日が短くなると花芽をつける短日植物で、秋に咲くのが一般的です。けれども近年は、日長に影響されずに開花する早生品種が主流になり、夏から花を見ることができるようになりました。早咲き種は4〜7月に、秋咲き種は5月に蒔くようにします。

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画像提供:ボタニックガーデン イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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