だんぎく(段菊)





    プロフィール

  クマツヅラ科カリガネソウ属の多年草で、学名は Caryopteris incana。

  わが国の九州西部から対馬、台湾や朝鮮半島南部、中国南部に分布しています。海辺の草地や山の礫地に生え、高さは30〜150センチになります。8月から10月ごろ、葉腋から花序をだし、茎を取り囲むように青紫色の花を咲かせます。花色には、白色やピンク色もあります。和名は、花が段々に咲き、葉は「きく(菊)」に似ることから。
  系統・品種と用途

  ふつうは青紫色の花ですが、白花の「しろばなだんぎく(白花段菊)」やピンク色の「ももいろだんぎく(桃色段菊)」といった品種もあります。また本種とカリオプテリス・モンゴリカとの交配種や多数の園芸品種があります。
  栽培のポイント

  「だんぎく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期 (春|秋)
寒 地 05/上〜06/中   09/下〜10/下  
寒冷地 04/下〜06/上   09/中〜10/下  
温暖地 04/中〜05/下   09/上〜10/中  
暖 地 04/上〜05/中   08/下〜10/上  

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。また短日植物なので、秋にならないと開花しません。

 


152025

発芽適温

19-22

生育適温

18-25

栽培のポイント

  日当たりと水はけがよく、肥沃な土でよく育ちます。耐寒性があるので、温暖な地域では屋外で越冬できます

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.5

栽培のポイント

  水はけのよい、中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

2-(3)


栽培のポイント

  いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「だんぎく」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 発芽適温が、20℃前後と高いので、十分暖かくなってからタネまきします。
  3号ポットや連結ポットに4〜5粒ずつ蒔きます。覆土はタネが隠れるくらいごく薄く掛けます。

※種まきの前に、冷温(4℃程度)で湿らせて8週間ほど保存すると、発芽が良くなるという報告があります。(低温層積処理)












(2) 発芽したら間引きして、本葉が2〜3枚のころに一本立ちにします。

(3) 連結ポットのときは、本葉が3〜4枚になったら3号ホットに鉢上げします。本葉が6〜8枚くらいになるまで育苗します。

植えつけ

(1) ポットに根が回ったら、日当たりと水はけのよい場所に、25〜30センチの株間で植えつけます。鉢植えは6〜7号鉢に1株が目安です。




(2) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥3kgと苦土石灰100g、有機配合肥料50gをすき込みます。




(3) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えたものを用土とします。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えますが、乾き気味に管理します。










(2) 草丈が20センチくらいに育ったころに、1/2程度の高さで切り戻すと、脇芽が育ち花数が増えます。脇芽がよくでているときは必要はありません。

(3) 枯れた花は取り除くようにします。

(4) 冬は寒さで枝葉が枯れるので、株元まで切り戻します。−5℃くらいまでの耐寒性はありますが、冬は株元に腐葉土や完熟堆肥を厚くかぶせたりして根を凍らせないようにします。鉢植えの場合は軒下やベランダなどにおいて凍結しないように気をつけてください。寒地や寒冷地での越冬は難しいかも。
  おもな病害虫

  「だんぎく」には病気や害虫ほとんど見られないです。ただ水はけが悪いと白絹病が発生することがあります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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