ふうせんかずら(風船葛)
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プロフィール
ムクロジ科フウセンカズラ属の蔓性多年草で、学名は Cardiospermum halicacabum。
東南アジアや北アメリカそれにアフリカに広く分布しています。湿り気のある雑木林や荒れ地に生え、長さは3メートルほどになります。7月から8月ごろ、散房花序に小さな白い花を咲かせます。果実は膨らんで風船状になります。中にある種子は黒くて丸く、白いハート形の模様があります。
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系統・品種と用途
「ふうせんかずら」はつる性で、垣根やトレリスなどに絡ませたり、鉢植えであんどん仕立てにして楽しみます。よく伸びて繁茂するので、夏のグリーンカーテンにも最適です。
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栽培のポイント
「ふうせんかずら」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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2
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3
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4
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5
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6
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7
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8
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9
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10
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11
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12
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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花期 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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開花時期 (春|秋)
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寒 地 |
05/上〜06/下 |
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08/上〜10/中 |
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寒冷地 |
04/下〜06/下 |
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07/下〜10/中 |
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温暖地 |
04/中〜06/中 |
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07/中〜10/下 |
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暖 地 |
04/上〜06/中 |
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07/上〜11/中 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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15-30
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栽培のポイント
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熱帯地方原産の草花なので、20℃以上の気温と日当たり、水はけのよい環境であれば、生育旺盛で丈夫です。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.0-7.5
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栽培のポイント
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水はけのよい、弱酸性から弱アルカリ性を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
栽培間隔
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1
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栽培のポイント
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ほとんどありません。
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栽培のステップ
「ふうせんかずら」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 種皮がかたいので、一昼夜水に浸して、給水させてからまくようにします。タネを直接水に漬けるのではなく、お皿にキッチンペーパーなどを敷いて水を浸したところに、タネを置くようにします。
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(2) 八重桜が咲いて、暖かくなってから、3号ポットにタネまき用土を入れ、2〜3粒ほどまきます。タネがかくれる1cmくらいの覆土をして軽く押さえます。
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(3) 本葉が2〜3枚のころまでに間引いて1本立ちにして、本葉が4〜5枚くらいまで育苗します。
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花壇の準備
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(1) 水はけのよい、弱酸性から弱アルカリ性を好みます。酸性土壌では、1平方メートルあたり100〜150gほどの苦土石灰を施し、よく耕してください。
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(2) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と腐葉土、50gほどの有機配合肥料をすき込み、鉢植えの場合は、赤玉土小粒5に腐葉土4、完熟堆肥1の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。
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植えつけ
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(1) 本葉が4〜5枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間30cmで植えつけるか、60cmプランターなら3株、6号鉢なら1株を目安に植えつけます。
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生育管理
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(1) 土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。日中に水やりをすると蒸発して蒸れやすくなってしまうので、朝や夕方など涼しい時間に与えてください。
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(2) 生育状況を見ながら、1〜2週間に1回、液体肥料を与えるか、1〜2か月に1回、有機配合肥料を与えます。
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(3) あんどん仕立てでは、植え付け後、7〜8節のところで摘芯すると、分枝が早く伸び、整った形にできます。
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おもな病害虫
「ふうせんかずら」には、病虫害の心配はほとんどありません。
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画像提供:ボタニックガーデン イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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