ゴデチア(色待宵草)

    プロフィール

  アカバナ科ゴデチア属の越年草で、学名は Godetia amoena。
  北アメリカの太平洋岸、ブリティッシュコロンビア州南部からカリフォルニア州中部にかけて分布しています。乾燥した斜面の草原や、林や茂みの空き地に生え、高さは15〜90センチになります。葉は披針形です。6月から8月ごろ、緩やかな花序に、派手なピンク色でカップ形の花を咲かせます。
  系統・品種と用途

  「ゴデチア」は、和名では「いろまつよいぐさ(色待宵草)」と呼ばれます。現在では、園芸用として、多くの種間交雑種が作出されています。
  栽培のポイント

  「ゴデチア」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

(S)

(F)


花期

(S)

(F)


気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期 (春|秋)
寒 地 03/下〜04/下   06/中〜07/下  
寒冷地 03/中〜04/中   06/中〜07/下  
温暖地 03/上〜04/上 09/下〜11/上 05/下〜07/上 05/上〜06/下
暖 地 02/中〜03/中 10/上〜11/中 05/中〜06/下 04/下〜06/中

ご注意

  発芽温度は10〜25℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

15-25

栽培のポイント

  日当たりと水はけのよい土地を好みます。やや乾き気味に管理してください。また、高温になると発芽が悪くなります。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-8.0

栽培のポイント

  水はけのよい、中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

栽培間隔

2-(3)


栽培のポイント

  立ち枯れ病など連作障害が出ますので、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「ゴデチア」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 育苗箱や連結ポットにタネまき用土を入れ、ばらまきします。好光性のため、覆土はほとんどしないで、押さえる程度にします。










(2) 発芽までは乾かさないように水を与えます。発芽には10〜15日くらいかかります。

(3) 発芽したら2〜3センチ間隔に間引き、本葉が出てきたら3号ポットに移植します。根を痛めないように注意してください。

(4) 本葉が5〜6枚になるころまで育苗します。

植えつけ

(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと腐葉土5kg、それに苦土石灰200gと有機配合肥料50gをすき込みます。




(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに苦土石灰および緩効性肥料を加えたものを用土とします。

(3) 本葉が5〜6枚になったころ、25〜30センチの株間で植えつけます。鉢植えは、6号鉢に1株が目安です。




(4) 根が弱いので、ポットの土は崩さないように注意してください。

生育管理

(1) 水やりは、土の表面が乾いたら与えてください。やや乾き気味に管理します。花が痛みやすいので、水やりのとき注意してください。












(2) 多肥を嫌うので、ふつうは元肥だけでかまいません。

(3) 高性種と矮性種がありますが、伸びてきたら倒れやすいので支柱を立ててください。

(4) 耐寒性がありますが、寒地では霜よけが必要です。
  おもな病害虫

  「ゴデチア」のおもな病害虫は、つぎのようなものです。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが一面に生えます。

  トップジンMスプレーやサプロール乳剤、カリグリーン、ミラネシン水溶剤などを散布します。

立ち枯れ病

  フザリウム属菌によって、茎の地際部分が腐敗して、やがて枯死に至ります。

  抜き取って焼却するしかありません。連作を避けることが大切です。
  「ゴデチア」のQ&A

  Q1:「ゴデチア」が春になって急に枯れました。
  A1:「ゴデチア」が春になってから、株全体が急にしおれて枯れてしまうのは、立枯病が考えられます。病原菌は土のなかにいて、暖かくなるころに発生します。被害株は早めに処分して、殺菌剤を散布します。過湿だと多く発生しますので、水はけのよい土で育てます。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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