
ほおずき (酸漿)


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プロフィール

ナス科ホオズキ属の多年草で、学名は Physalis alkekengi var. franchetii。英名は Winter cherry。

コーカサス地方から中国に分布しています。わが国へは古い時代に渡来したと考えられています。観賞用に栽培され、浅草寺の「ほおずき市」が有名です。高さは60〜90センチほどになり、6月から7月ごろ淡黄色の小さな花を咲かせます。花後に蕚が大きくなって果実を包んで袋状になり、8月から10月ごろ赤く色づきます。根は漢方では「酸漿根(さんしょうこん)」と呼ばれ、咳止めや解熱に用いられます。
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系統・品種と用途

「ほおずき」には産地ごとにさまざまな系統がありますが、京都府周辺で古くから栽培される「丹波大実ほおずき」や、草丈が20センチほどにしかならない矮性の「三寸ほおずき」が有名です。
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栽培のポイント

「ほおずき」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 6
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 8
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 9
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 10
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 11
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 12
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 観賞 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 観賞時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/下〜05/中 |
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08/下〜10/上 |
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| 寒冷地 |
04/中〜05/上 |
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08/中〜10/上 |
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| 温暖地 |
04/上〜04/下 |
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08/上〜09/下 |
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| 暖 地 |
03/下〜04/下 |
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08/上〜09/下 |
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ご注意
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発芽温度は20〜35℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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25-30
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-6.5
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栽培のポイント
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酸性に弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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3-(4)
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栽培のポイント
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連作障害が出やすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「ほおずき」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットに2〜3粒ずつまきます。覆土は5ミリくらいです。25〜30℃くらいに保温してください。
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(2) 本葉が2〜3枚のころ、3.5号ポットに植え替えます。夜間の気温が15℃以下にならないように。はじめ3号ポットに植え替え、その後3.5号ポットに替えても構いません。
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(3) 本葉が6〜8枚になるまで育苗します。大苗にして、じゅうぶん暖かくなってから畑に植えつけます。播種から定植株になるまで、55〜60日かかります。
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花壇の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 花壇の全面に1平方メートルあたり3〜4kgの完熟堆肥と120gほどの有機配合肥料を入れ、よく耕します。
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植えつけ
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(1) 本葉が6〜8枚くらいに育ったころに植えつけます。
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(2) 株間25〜30センチに、植え穴をあけて、苗を植えつけます。7号鉢に1株、65センチの深型プランターなら3株が植えられます。
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(3) 植えつけの後にたっぷりと水を与えます。
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追肥・支柱
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(1) 最初の花が咲いたころに、必要に応じて、有機配合肥料を追肥します。
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(2) 風で折れやすいので、支柱を立てて誘引します。
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管理
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(1) 夏は強い直射日光にあたらないように寒冷紗を掛けたり、軒下など半日陰の場所に移します。
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(2) 果実を包む苞の部分が、8月から10月ごろ赤く色づきます。
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(3) 冬に地上部は枯れてしまいますが、寒さには強いのでそのまま戸外で管理します。地上部は株元で切り取って処分します。
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(4) 翌年春に、地下茎から新たに芽がでてきます。あまり一杯、芽が混み合うようでしたら、間引くようにします。
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(5) 花壇のときは、地下茎が野放図に広がりますので、コントロールして栽培することが必要です。
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おもな病害虫

「ほおずき」には、アブラムシ類やハダニ類、テントウムシダマシなどの害虫がつきます。また、水はけが悪いと白絹病が多発することがあります。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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