
ケナフ


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プロフィール

アオイ科フヨウ属の一年草で、学名は Hibiscus cannabinus。
原産地ははっきりしていませんが、アジアまたはアメリカの熱帯地域と考えられています。今では、各地の亜熱帯地域で栽培されています。春に播種すると秋には3〜4メートルの高さになります。9月から11月ごろ、クリーム色に暗紅色の目のある5弁花を咲かせます。茎の繊維は布やロープ、紙の原料などに利用されます。生育時に多量の二酸化炭素を吸収して固定化し、水中の窒素やリンの吸収効率も大きいので、環境浄化の面からも注目されています。
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系統・品種と用途

現在、栽培されている「ケナフ」には大きく分けて「タイケナフ」と「キューバケナフ」の2種類があります。「タイケナフ」は耐寒性がなく南方型で、東南アジアなどで広く栽培されています。一方、「キューバケナフ」は温帯で栽培される北方型で、わが国でも一般的に普及しています。
「ケナフ」は、一般には布やロープ、紙の原料として利用されていますが、家庭菜園ではおもに花壇や緑肥としての利用になります。
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栽培のポイント

「ケナフ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。
※「ケナフ」は温暖な地域では野生化する可能性があり、在来種に影響を与える恐れがあるため、管理できない場所での栽培は止めてください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 2
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 3
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 4
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 6
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 8
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 9
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 10
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 11
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 12
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/中〜05/上 |
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10/上〜10/中 |
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| 寒冷地 |
04/中〜05/上 |
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10/中〜10/下 |
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| 温暖地 |
05/上〜05/中 |
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10/下〜11/上 |
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| 暖 地 |
05/上〜05/中 |
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11/上〜11/中 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は15〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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20-25
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生育適温
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23-25
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栽培のポイント
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高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。植えつけは、暖かくなってから行うことがポイントです。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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5.5-7.0
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栽培のポイント
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弱酸性から中性の土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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1-(3)
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栽培のポイント
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連作障害はなさそうですが、きゅう肥力が強いために連作しない方か賢明です。いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「ケナフ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 芽がでにくいので、一晩水につけておきます。3号ポットに2〜3粒を間隔をあけてまきます。覆土は2センチくらいです。寒さに弱いので、20℃程度になるように保温します。
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(2) 本葉が2枚のころ、間引いて1本立てにします。夜間の気温が15℃以下にならないように保温してください。
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(3) 本葉が5〜6枚になるまで育苗します。
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畑の準備
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(1) 強い酸性土壌では、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝の全面に、1平方メートルあたり2〜3kgの完熟堆肥と100gの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 本葉が5〜6枚くらいに育ったころ、条間45センチ、株間30センチほどに、植え穴をあけて、苗を植えつけます。このとき根鉢を壊さないように注意してください。
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(2) 8〜10号鉢に1株、65センチのプランターなら2株が植えられます。
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追肥・剪定
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(1) 植えつけ後3週間ごろから、2週間に1回の割合で、必要に応じて有機配合肥料を追肥として与えます。きゅう肥力が強いので、ほとんど必要ありません。
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(2) 高温多湿に弱いので、葉が密集してきたら、風通しのために剪定します。
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収穫
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(1) 緑肥にする場合は、播種後80〜90日たって、草丈が1メートルほどになったものを刈り取ります。
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(2) また、紙すきの原料にする場合は、秋の開花したころに、葉や枝を落として刈り取ります。これを持ちやすい太さに束ねて、天日で良く乾燥させます。
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(3) 寒さに弱く、10℃以下になると生育が止まり、霜が降りると枯れてしまいます。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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