フロックス(桔梗撫子)

    プロフィール

  ハナシノブ科フロックス属の多年草で、学名は Phlox drummondii。
  アメリカの東部から中南部に分布しています。湿った場所や野原などに生え、高さは20〜45センチになります。よく分枝して、全体が粘質の腺毛に被われます。葉は卵形から披針形で互生します。4月から7月ごろ、茎頂に密な花序をだし、紅色やピンク色、白色などの花を咲かせます。別名で「ききょうなでしこ(桔梗撫子)」とも呼ばれます。
  系統・品種と用途

  「フロックス」には、多年草の「宿根フロックス」もありますが、これは一年草です。園芸品種も数多く作出され、夏の花壇を彩ります。
  栽培のポイント

  「フロックス」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

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9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

花期

(S)

(F)


気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜05/下   06/下〜08/中  
寒冷地 03/下〜05/中 08/下〜10/中 06/中〜08/上 05/中〜07/上
温暖地 03/中〜05/上 09/上〜10/下 06/上〜07/下 05/上〜06/下
暖 地 03/上〜04/下 09/中〜11/上 05/下〜07/中 04/下〜06/中

ご注意

  発芽温度は15〜25℃、生育温度は5〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-20

生育適温

15-25

栽培のポイント

  日当たりと水はけのよい場所を好みます。耐寒性があまりないので、寒冷地では霜よけして冬越しします。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.5-7.5

栽培のポイント

  水はけのよい、ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌では石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

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5

6

7

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9

10

栽培間隔

0


栽培のポイント

  ほとんど連作障害はみられません。
  栽培のステップ

  「フロックス」を栽培するとき、種まきから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、2〜3粒をまきます。覆土は3ミリくらい掛けるようにします。
  直まきのときは、20〜30センチほどの間隔に、2〜3粒ずつまきます。












(2) 本葉が2〜3枚のころに間引いて1本立ちにし、本葉が5〜6枚のころまで育苗します。

(3) 寒地・寒冷地では春まきにするか、ビニールトンネル内で越冬させます。

植えつけ

(1) 庭植えの場合は、1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと苦土石灰100g、有機配合肥料50gなどをすき込みます。




(2) 鉢植えの場合は、赤玉土小粒7に腐葉土3の割合で混ぜたものに緩効性肥料を加えて用土とします。

(3) 本葉が5〜6枚になったころ、日当たりと水はけのよい場所に、株間20〜30センチで植えつけます。根鉢を崩さないように注意してください。




(4) また7号鉢に3株、65センチプランターには6株が目安です。

(5) 耐寒性がやや弱いので、暖地以外では霜よけや敷きわらなどで防寒してください。

生育管理

(1) 過湿を嫌うので、乾き気味に管理します。水やりは、土の表面が完全に乾いたら与えてください。










(2) 3月以降、2週間に1回くらい液肥を追肥として与えます。

(3) 分枝しにくい品種では、ある程度大きくなったときに、いちど摘芯しておくといいでしょう。

(4) 春になるとアブラムシが発生しやすいので、オルトラン粒剤をまいて予防することも大切です。
  おもな病害虫

  「フロックス」はうどんこ病に弱く、春になるとアブラムシなどがつくことがあります。

病害虫名

症状
対策

アブラムシ類

  体長2〜4ミリの小さな虫が、新芽や茎に群がって汁を吸います。

  パイベニカ乳剤やオレート液剤などの殺虫剤を散布します。小面積の散布には、スプレータイプが手軽です。

うどんこ病

  若い葉や茎の表面に、うどん粉をまぶしたような白いカビが一面に生えます。

  トップジンMスプレーやサプロール乳剤、カリグリーン、ミラネシン水溶剤などを散布します。
  「フロックス」のQ&A

  Q1:「フロックス」の花がらはとりますか。
  A1:「フロックス」の病気予防と株を疲れさせないためには、花がらを摘んだ方がよいです。枯れた花がらをそのままにしておくと、病害虫発生の原因にもなります。また、花がらをとらないとタネができて株が弱ってしまいます。

  Q2:「フロックス」の切り戻しはできますか。
  A2:「フロックス」は花の咲き終った枝を切りつめても、再び花が咲くことは少ないです。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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