「たねダンゴ」を作ってみよう










    たねダンゴって何?

・「たねダンゴ」は、けと土と赤玉土の粉を混ぜてよく練って作った土のダンゴに、花のタネを埋め込み、それを花壇やプランターなどに植付けるかたちで行う、タネまきの手法です。もともとは、東日本大震災の復興支援活動の一つとして生まれました。
※「たねダンゴ」は、公益社団法人日本家庭園芸普及協会の登録商標です。それは誰もが何の制約もなく楽しめるように商標登録をしたものです。

  「たねダンゴ」のメリットは?

・「たねダンゴ」は球根を植えるような感覚でタネをまくことができます。小さなタネでも、容易にまくことができます。
・「たねダンゴ」に重さがありますので、風で飛んだり、雨で流れたりしにくく、傾斜地での花壇づくりにも適しています。
・「たねダンゴ」に保水性・保肥性がありますので、植物の初期生育を助けます。「たねダンゴ」は、タネの成長をやさしく守る「タネのゆりかご」の役目を果たします。
・「たねダンゴ」は、タネを直まきしますので、根がよく伸び、しっかりと生育していきます。
・「たねダンゴ」は、一か所から数株の芽がでるため、花束のような姿に育って、花が咲きます。
・泥んこ遊びの感覚ですので、「たねダンゴ」を作ること自体が楽しくなります。


(赤玉土&けと土)



(ミリオン&マガァンプK)



(用土&メネデール)



(花まき用タネミックス)



(カキ殻入り有機石灰)

    「たねダンゴ」16個分の材料

・けと土 200ml
・赤玉土(小粒) 100ml
・春まきタネミックス 10ml
(※秋まきタネミックスだと 2ml)
・メネデール 1ml
・ミリオン 3〜4g
・マガァンプK中粒 3〜4g
・カキ殻入り有機石灰粉末またはカキ殻入り草木灰 5〜10g
(※あればハイフレッシュ)

○けと土
池などの湿地に堆積した植物がドロ状になったもの。肥料分に富み、水持ちがいい反面、水はけが悪いので一般的な園芸にはあまり使われません。苔玉づくりや盆栽の材料として販売されています。粘りけのあるダンゴをつくるのに欠かせない材料です。
○赤玉土(小粒)
園芸に欠かせない基本用土ですが、ここではけと土だけでは柔らかくなり過ぎてしまうので、堅さを調整するために混ぜて使います。あらかじめ粉状にすりつぶしておきます。
○メネデール
ダンゴのもととなる土を混ぜるときに水の代わりに、メネデールを100倍に希釈して使います。この二価鉄イオン水は、植物の栄養吸収を助け、発根や成長を促す働きがあります。(メネデール)
○ミリオン(粒状)
元肥としてダンゴの中に練り込んで使う肥料です。このケイ酸塩白土は、植物の成長に必要なミネラルの補給や根腐れ防止に役立ちます。(ソフトシリカ)
○マガァンプK(中粒)
元肥としてダンゴの中に練り込んで使う肥料です。根から出る酸や土の中の微生物の働きで、ゆっくりと溶け出し、効果が持続するタイプの肥料です。(ハイポネックスジャパン)
○カキ殻入り有機石灰粉末またはカキ殻入り草木灰
ダンゴの表面にまぶして使います。酸性の土壌のpH調整するとともに、植物の成長に必要なミネラル分を補給します。(日新ガーデンアグリ、JOYアグリス)
○春まき用のタネミックス
「ひゃくにちそう」や「コスモス」、「マリーゴールド」、「クレオメ」、「せんにちこう」、「むぎわらぎく」、「はつゆきそう」それに「はげいとう」などが適しています。
○秋まき用のタネミックス
「やぐるまぎく」や「むぎせんのう」、「はなびしそう」、「ちどりそう」、「しろばなかすみそう」、「あかばなかすみそう」、「ひめきんぎょそう」、「ゴデチア」などが適しています。
  「たねダンゴ」の作り方と植え方

  ここでは「たねダンゴ」の作り方と植え方を説明しています。

 

ステップ

内容

ダンゴをつくる

(1) 赤玉土は100mlほど用意します。赤玉土は小粒でも、直径が2mmほどあります。このままでは混ぜにくいので、すりこぎなどでつぶして、粉状にします。










(2) けと土200mlと先ほど粉にした赤玉土100mlを混ぜ合わせ、粘土細工ができるくらいの堅さまで、水もしくは100倍に希釈したメネデールを使ってよくこね、ソフトボール大の大きさに丸めます。(100mlほど用意しますが、一度に入れず、少しずつ土に加えていきます。)

(3) ソフトボール大の生地から、きんかん大の大きさに取り分け、丸めていきます。実際には、生地を均等に2分割していき、最終的に16個のきんかん大のダンゴに丸めます。

肥料を入れる

(1) できたダンゴを二つに割って、その真ん中に肥料(ミリオンとマグァンプK)をひとつまみずつ入れ、丸めます。指で穴をあけ、その中に入れてもかまいません。




タネをつける

(1) タネを平たい容器にあけ、丸めたダンゴにタネをつけていきます。タネの数は10〜20粒程度が目安です。もう一度手のひらで軽く丸めて、タネを土になじませます。




石灰などを塗す

(1) 最後に、有機石灰粉末または草木灰を、ダンゴの表面にまぶして完成です。




一時保管する

(1) すぐに植え付けないときは、容器などに入れてラップし、冷暗所に置きます。タネはすでに発芽の準備をしていますので、1〜2日の間に植え付けるようにしてください。




花壇の準備

(1) 植え付ける花壇は、雑草をとり、よく耕したあと、1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと苦土石灰100gと有機配合肥料50gなどを施しておきます。




植付け

(1) 「たねダンゴ」が土となじみやすくなるように、軽く平らにつぶしておきます。つぶしたたねダンゴは、頭だけをだして、9割を土に埋めるようにします。植え付ける間隔は、春まき用タネミックスのときは、およそ40cm、秋まき用タネミックスのときは、およそ30cmです。十分に水やりします。






管理

(1) 「たねダンゴ」から、数日から2週間ほどで、芽が出てきます。発芽するまでは水やりを欠かさないようにします。










(2) 発芽するころからは、雑草も生えるようになります。株が大きくなれば放任してもかまいませんが、大きくなるまでは雑草とりを忘れずに行ってください。

(3) 「たねダンゴ」は、ダンゴムシやナメクジの食害にあうことがあります。できるだけ防除に心がけてください。

画像右上は、播種後3日目
右中1は、12日目
右中2は、25日目
右下は、50日目
  脚注

  ※ソフトボール大の生地をつくる (Appendix-1)

・ソフトボールには3種類ありますが、ここでは小学生低学年向きの1号球の大きさを考えます。この直径は8.5cm、周囲は26.7cmです。(一般用の3号球なら、直径9.7cm、周囲は30.5cm)
・1号球の体積は、320立方cmなので、ソフトボール大はおよそ300mlとします。また、けと土と赤玉土の比率は7:3なので、それぞれ200mlと100mlです。

  ※生地からダンゴを取り分ける (Appendix-2)

・ソフトボール大の生地から、きんかん大の大きさに取り分け、丸めていきます。実際には、生地を均等に2分割していき、最終的に16個のきんかん大のダンゴに丸めます。ダンゴ1個の容量はおよそ18〜19mlになります。
・ちなみに「きんかん」といってもサイズはいろいろで、Lサイズ(28〜32mm)、2Lサイズ(32〜35mm)、3Lサイズ(35〜38mm)です。{たねダンゴ}の18〜19mlの容量を逆算すると、直径は33mmほどになり、2Lサイズの「きんかん」大ということになります。
  画像提供:ボタニックガーデン  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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