つのなす(角茄子)






    プロフィール

  ナス科ナス属の半常緑小低木で、学名は Solanum mammosum。

  熱帯アメリカが原産です。高さは2メートルほどになり、茎や葉には鋭い棘があります。夏に「なす」に似た薄紫色の花を咲かせ、秋には果実が黄色く熟します。名前は、果実の付け根に角のような突起があることから。また「きつね」の顔のようにも見えるので、「フォックスフェイス(和製英語)」とも呼ばれます。まちがって食べると中毒するそうです。
  系統・品種と用途

  園芸品種はなくて原種が流通しています。もともと棘が多いのが特徴ですが、棘のない系統も多く栽培されています。
  栽培のポイント

  「つのなす」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12
温暖地
種まき

植えつけ

観賞

気候区分

まきどき (春|秋)

観賞時期 (春|秋)
寒 地 05/上〜05/下   10/上〜10/下  
寒冷地 04/下〜05/下   10/上〜11/上  
温暖地 04/中〜05/下   10/上〜11/中  
暖 地 04/上〜05/下   10/上〜11/下  

ご注意

  発芽温度は15〜35℃、生育温度は20〜38℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


202530

発芽適温

21-27

生育適温

25-32

栽培のポイント

  寒さには非常に弱いので、最低気温が15℃を下回らなくなってから植えつけます。さらにマルチをして地温をあげた方が生育がよくなります。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-7.0

栽培のポイント

  酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

5-(7)


栽培のポイント

  連作障害の出やすい野菜です。いちど栽培したところでは、少なくとも5年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「つのなす」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 育苗箱や連結ポットにタネまき用土を入れ、タネをまきます。連結ポットのときは2〜3粒ずつまきます。覆土をして軽く手で押さえます。温度は25〜30℃に保ちます。










(2) 本葉3〜4枚のころ、3〜3.5号ポットに植え替えます。本葉が6〜7枚になるまで育てます。

花壇の準備

(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 花壇全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と200gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。

(3) できれば黒色マルチフィルムで花壇を被い、地温を上げておきます。

植えつけ
仮支柱立て

(1) 本葉が6〜7枚になったころ、株間50〜60センチの間隔で苗を植えつけます。8〜10号深鉢に1株、65センチの深型プランターなら2株が植えられます。




(2) 風で茎が折れやすいため、仮支柱を立てて誘導しておきます。

整枝
支柱立て

(1) 乾燥を好むため、水は土の表面が乾いてから与えるようにします。








(2) 7月ごろ、伸びた茎の先端を摘芯すると、果実が付くわき芽が増えます。

管理・追肥

(1) 大きく成長するので、本支柱を立てて、枝をひもで8の字にしばって誘引します。






(2) 生育時期に、必要に応じて追肥を与えます。ただチッ素分が多いと葉ばかり繁茂して果実が付きません。

(3) 10月下旬から11月ごろ、果実が黄色く色づいたら、枝ごと切って観賞用にします。
  おもな病害虫

  「つのなす」にはアオムシやヨトウムシ、ナメクジ、テントウムシダマシ類などの害虫、ウドンコ病などの病気も発生します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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