ヘンルーダ (ルー)





    プロフィール

  ミカン科ヘンルーダ属の常緑小低木で、学名は Ruta graveolens。

  南ヨーロッパが原産です。わが国へは江戸時代の中頃に渡来しました。高さは60センチほどになり、5月から6月ごろ、黄色い小さな花を咲かせます。ヨーロッパではむかし、魔除けや興奮剤などの薬用に、またその臭いから虫よけにも使われていました。毒性(皮膚炎、流産誘発作用)があるため、現在では食用や薬用には使用されていません。和名はオランダ語の「ヴァインルイト(Wijnruit)」から、英名のまま「ルー(Rue)」とも呼ばれます。
  系統・品種と用途

  品種としての分化はありません。現在では食用としては利用せずに、根を染色の材料にしたり、花をドライフラワーとして楽しみます。また「猫不寄(ねこよらず)」とも呼ばれて、ネコの忌避剤としても利用されます。
  栽培のポイント

  「ヘンルーダ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。

気候区分

作業

1

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11

12

温暖地

種まき

植えつけ

開花
(翌年)

気候区分

まきどき (春|秋)

開花時期
寒 地 04/上〜05/中 08/下〜09/下 05/下〜07/中  
寒冷地 03/下〜05/上 09/上〜10/上 05/中〜07/上  
温暖地 03/中〜04/下 09/中〜10/中 05/上〜06/下  
暖 地 03/上〜04/中 09/下〜10/下 04/下〜06/中  

ご注意

  発芽温度は10〜35℃、生育温度は5〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-25

生育適温

15-25

栽培のポイント

  乾燥した気候を好みます。半耐寒性で、高温多湿にも弱いです。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.5

栽培のポイント

  中性に近い弱アルカリを好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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1

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作付け間隔

0-(1)


栽培のポイント

  ハーブ類にはあまり連作障害はでませんが、それでも長期間同じ場所で栽培すると障害がでてきます。できるだけ連作を避けることが賢明です。
  栽培のステップ

  「ヘンルーダ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットや3号ポットにタネを4〜5粒、間隔をあけてまきます。覆土は薄く、タネがかくれる程度にします。
  本葉が4〜5枚のころまでに、間引いて1〜2本立てにします。

Rue

Rue

Rue


(2) 直まきにする場合は、30〜50センチ間隔に4〜5粒ずつ点まきします。

花壇の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 花壇全体には1平方メートルあたり完熟堆肥2kg、有機配合肥料100gを施し、よく耕します。

(3) 鉢植えやプランターなどの用土は、赤玉土小粒7と腐葉土3を混ぜ合わせたものに、有機配合肥料を加えます。

植えつけ

(1) 本葉が4〜5枚くらいに育ったころに植えつけます。




(2) 花壇に、株間30〜50センチの間隔で植え穴を掘り、根を傷めないように注意して植えつけます。

(3) 8号深鉢に1株、65センチのプランターには2〜3株を植えることができます。

追肥・剪定

(1) 乾き気味に管理します。土の表面が乾いてから潅水します。






(2) 3月から5月、および10月に、必要に応じて有機配合肥料の追肥を施します。

(3) 梅雨ごろになると、密生している部分が蒸れて葉が枯れ上がります。このときは枝を剪定して、風通しを良くします。

開花・管理

(1) 花は咲き始めてきたら刈り取って吊して乾燥させて利用します。






(2) 寒さには比較的強く、関東地方以西であれば露地で葉が緑色のまま越冬できます。寒冷地の場合には、霜除けが必要です。
  おもな病害虫

  「ヘンルーダ」には、病気はほとんどありませんが、生育全般にわたって「キアゲハ」の幼虫の被害をうけます。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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