ヒソップ (柳薄荷)





    プロフィール

  シソ科ヤナギハッカ属の常緑多年草で、学名は Hyssopus officinalis。

  地中海沿岸に分布しています。茎には4稜があり基部は木質化します。高さは30〜60センチになります。葉は線状披針形で対生し、葉柄はありません。7月から8月ごろ、青紫色の花を咲かせます。まれに白花もあります。葉には弱いハッカの香りがあり、ポテトや豆スープのような素朴な料理の香りづけに利用されます。和名では「やなぎはっか(柳薄荷)」と呼ばれます。
  系統・品種と用途

  「ヒソップ」にはほとんど品種の分化はありません。花色はふつう紫色ですが、ピンク色や白色もあります。
  葉にはちょっぴりの苦みとミントのような爽やかな香りがあります。若葉はサラダにしたり、生葉・乾燥葉をハーブティー、肉や魚をソテーするときの香りづけとしても利用されます。
  栽培のポイント

  「ヒソップ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。

気候区分

作業

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温暖地

種まき

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/中〜06/上   06/下〜10/下  
寒冷地 04/上〜05/下 09/上〜10/上 06/中〜10/下 06/中〜10/下
温暖地 03/下〜05/中 09/上〜10/中 06/上〜10/下 06/上〜10/下
暖 地 03/中〜05/上 09/中〜10/下 05/下〜10/下 05/下〜10/下

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-25

生育適温

15-25

栽培のポイント

  温暖な気候を好みます。耐暑性はありますが、真夏には蒸れないように注意してください。やや乾き気味に管理します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.5

栽培のポイント

  ほとんど中性から弱アルカリ性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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作付け間隔

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栽培のポイント

  ほとんど連作障害はありません。それでも、できるだけ連作は避けることが賢明です。
  栽培のステップ

  「ヒソップ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを4〜5粒ずつまきます。
  タネが細かいので、覆土はタネが隠れる程度にします。






(2) 発芽までは7〜14日くらいかかるので、新聞紙などで被って乾かないようにします。

(3) 連結ポットのときは、本葉が4〜5枚になったら、3号ポットに移植し、高さが10センチくらいになるまで育苗します。








畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝全体をよく耕し、元肥として1平方メートルあたり1kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を入れてすき混みます。
  そのあと幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 高さが10センチくらいに育ったころに植えつけます。

Hyssop


(2) 畝に、株間25〜30センチの間隔で植え穴を掘り、根鉢を崩さないようにして植えつけます。
  5号鉢に1株、65センチのプランターには2〜3株を植えることができます。

追肥・管理

(1) 2か月に1回、有機配合肥料を追肥として与えます。痩せ地でも育つので、多肥は禁物です。






(2) 花が咲いた後、蒸れを防ぐために3分の2くらいまで切り戻します。

(3) 耐寒性がありますが、寒冷地では地上部が枯れて休眠するので、株元にマルチングをして防寒するようにします。

収穫

(1) 必要な分だけ、枝先を10センチくらい摘み取って利用します。また乾燥葉にするときは枝ごと切り取ります。






(2) 花の収穫期は梅雨から盛夏にかけてとなります。
  おもな病害虫

  「ヒソップ」には、ほとんど病虫害がありません。ただ、アブラムシやカイガラムシがつくことがあります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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