マジョラム
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プロフィール
シソ科ハナハッカ属の多年草で、学名は Origanum majorana。
地中海から中央アジアにかけてが原産です。古代ギリシャやローマではよく知られ、ひろく使用された薬草でした。初夏に長い茎の先にこぶがつき、それに薄紅色の小さな花がたくさん咲きます。とてもポピュラーなハーブで、ソーセージや肉料理、煮込み料理などにも使われています。
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系統・品種と用途
「マジョラム」は、「スイートマジョラム」とも呼ばれます。葉はほろ苦く、サラダやスープに入れたり、肉の臭み消しやオムレツの香りづけに使われます。
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栽培のポイント
「マジョラム」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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気候区分
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作業
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1
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3
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4
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11
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温暖地 |
種まき |
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植えつけ |
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収穫 |
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気候区分
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まきどき (春|秋)
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収穫時期 (春|秋)
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寒 地 |
04/中〜06/上 |
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08/上〜10/上 |
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寒冷地 |
04/上〜06/上 |
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07/下〜10/上 |
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温暖地 |
03/下〜05/下 |
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07/上〜10/中 |
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暖 地 |
03/中〜05/中 |
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06/下〜11/中 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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152025
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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温暖な気候を好みます。根が浅いので乾燥に弱く、寒冷地では冬に枯れてしまうこともあります。
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pH
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5.06.07.0
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土壌酸度
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6.5-7.5
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栽培のポイント
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ほとんど中性の用土を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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0 |
1 |
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3 |
4 |
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6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
作付け間隔
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0
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栽培のポイント
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ほとんど連作障害はありません。それでも、できるだけ連作は避けることが賢明です。
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栽培のステップ
「マジョラム」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。
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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、4〜5粒ずつまきます。覆土はごく薄く、タネがかくれる程度にします。
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(2) 本葉が4〜6枚になるまで育苗し、間引いて1〜2本立ちにします。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝全体をよく耕し、元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2kg、有機配合肥料100gを入れてすき混みます。
そのあと幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 本葉が4〜6枚くらいに育ったころに植えつけます。
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(2) 畝に、条間45センチ、株間30〜40センチの間隔で植え穴を掘り、根鉢を崩さないようにして植えつけます。6号鉢に1株、65センチのプランターには3株を植えることができます。
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(3) 2〜3年に一度は、タネをまき直すか、挿し木をして株を更新してください。
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追肥・管理
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(1) 1か月に1回、有機配合肥料か、2週間に1回の割合で液肥を追肥として与えます。
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(2) 夏の暑さや乾燥に弱いので、寒冷紗で日除けや株元に敷きわらをして、水切れをおこなさいように注意します。
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(3) 2年目以降、蒸れ防止と側芽をださせるため、6月ごろに摘芯します。
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収穫
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(1) 本格的な収穫は2年目からにします。必要な分だけを摘み取って利用します。
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(2) 冬に利用したいときは、初夏に白い花の咲く直前の香りの高いときに、収穫した葉をじゅうぶんに乾燥させ、びんなどに詰めて保存しておきます。
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おもな病害虫
「マジョラム」には、比較的病気は少ないですが、生育全般にわたって害虫の被害があります。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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