コンパニオンプランツ-2(トマト×バジル)




    はじめに

  「野菜を一種類だけで育てるときと比べて、近傍に異なる種類の野菜を一緒に栽培すると、病害虫を抑えられたり、成長を促進できたりすることがあります。そうした相性の良い作物の組み合わせが「コンパニオンプランツ(共生植物)」と呼ばれます。ただ「コンパニオンプランツ」のほとんどは経験的に言われているもので、科学的に解明されている例は少ないとされます。また「コンパニオンプランツ」の栽培は、劇的な効果が期待できるものではないことも考えておくことがあります。
  栽培のポイント

  「トマト×バジル」を「コンパニオンプランツ」として栽培するときのポイントはつぎのとおりです。
  「トマト」にはアブラムシやテントウムシダマシなどがつきやすいのですが、「バジル」の香りがそうした害虫を遠ざけてくれる効果があります。ただコナジラミやハモグリバエなどを引き寄せるというリスクもあります。
  「トマト」は乾燥したメキシコあるいはペルーが原産だと言われています。また「バジル」はインド、イランから西アジアが原産です。これを一緒に栽培することによって、「トマト」にとっては余分な水分を「バジル」が吸収することになり、土壌の水分を適切に保ってくれるという効果があります。
  また「バジル」の根は「トマト」の根よりも浅いため、栄養分や水分の競争が最小限に抑えられます。
  栽培のステップ

  「トマト×バジル」を「コンパニオンプランツ」として栽培するときの、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。

 

ステップ

内容

播種・育苗

(1) 「トマト」のタネを、連結ポットに2~3粒ずつまきます。






(2) 「トマト」は本葉1~2枚のころ、3号ポットに植え替えます。本葉が5~6枚になるまで、このまま育てます。

(3) 「バジル」は3号ポットにタネを4~5粒、間隔をあけてまきます。

(4) 「バジル」は本葉が5~6枚のころまでに、間引いて1本立てにします。

畑の準備

(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と100gの有機配合肥料を施して、よく耕します。幅90~120センチ、高さ10センチほどの畝をたてます。

定植と種まき

(1) 「トマト」の本葉が8~9枚になり、第一花房の花が咲き始めたころ、株間40~50センチに植え穴をあけて、植えつけます。




(2) 「トマト」の株間に、本葉が5~6枚になった「バジル」を植えつけます。

(3) 50~65センチの深型プランターなら、「トマト」を1株と「バジル」を2株を植えることができます。

管理

(1) 「トマト」は、脇芽をかき取って、一本仕立てで育てます。








(2) 「バジル」は、本葉が8~10枚になったころ、摘芯します。摘芯することによって、わき芽が伸びて株が大きくなります。

(3) 「トマト」は、果実が1センチくらいになったころ、有機配合肥料を施します。

(4) 「トマト」は、第一花房の実が色づいてきたころから、3週間ごとに収穫を終えるまで、石灰水(カルハードやカルプラス)を与えます。

収穫

(1) 「バジル」は、高さが20センチを超えたころから収穫を始めます。また6月中旬から下旬になると、つぼみをつけ始めます。花が咲くと、葉が固くなり風味も落ちるので、できたつぼみは摘蕾(てきらい)します。






(2) 「トマト」は、開花後、35~50日で果実は色づきます。できるだけ完熟させてから収穫します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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