コンパニオンプランツ-5(にんじん×だいこん)




    はじめに

  「野菜を一種類だけで育てるときと比べて、近傍に異なる種類の野菜を一緒に栽培すると、病害虫を抑えられたり、成長を促進できたりすることがあります。そうした相性の良い作物の組み合わせが「コンパニオンプランツ(共生植物)」と呼ばれます。ただ「コンパニオンプランツ」のほとんどは経験的に言われているもので、科学的に解明されている例は少ないとされます。また「コンパニオンプランツ」の栽培は、劇的な効果が期待できるものではないことも考えておくことがあります。
  栽培のポイント

  「にんじん×だいこん」を「コンパニオンプランツ」として栽培するときのポイントはつぎのとおりです。
  「にんじん」にはキアゲハの幼虫が、「だいこん」にはモンシロチョウやコナガの幼虫やアブラムシがつきやすいですが、害虫同士は互いを避けあう性質があるため、近くに植えることで害虫対策の効果が期待できます。また、同じ根菜系のため、お互いの成長を邪魔しないことも特徴のひとつです。
  栽培のステップ

  「にんじん×だいこん」を「コンパニオンプランツ」として栽培するときの、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100~150gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり2~3kgの完熟堆肥と120gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

種まき

(1) 「だいこん」のタネまきの10~20日前に、「にんじん」のタネを蒔きます。1条の蒔き溝をつけ、1センチ間隔でタネをまき、ごく薄い覆土を掛け、軽く転圧します。




(2) 「にんじん」の発芽を確認して、「だいこん」のタネをまきます。条間45センチに株間25~30センチで、深さ1センチほどのまき穴をつけ、タネを5~6粒まきます。




間引き

(1) 「だいこん」は、本葉が1~2枚でたころに、3本に間引きます。さらに本葉が3~4枚のころに、2本に間引きます。






(2) 「にんじん」は、本葉が1~2枚のころ3~4センチ間隔に間引き、3~4枚のころ5~6センチ間隔に間引きます。

管理

(1) 「だいこん」は、本葉が5~6枚のころに、間引いて1本立ちにします。








(2) 「だいこん」は、3回目の間引きの後に、必要に応じて、畝の両側に有機配合肥料を施し、土寄せします。

(3) 「だいこん」は、アブラムシやコナガなどの害虫がよくつきますので、防除を怠らないようにします。

(4) 「にんじん」は、本葉が5~6枚でたころ、10~12センチ間隔に間引きます。

(5) 「にんじん」は、3回目の間引きの後、必要に応じて、有機配合肥料を株間に施し、株元に土寄せします。

収穫

(1) 「だいこん」は、根の直径が6~7センチくらいになり、外側の葉が垂れるようになったら収穫の適期です。収穫が遅れると、すが入ります。






(2) 「にんじん」は、根の直径が、4~5センチくらいになり、肩の部分が横に張り出してきたら収穫適期です。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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