エアーポテト(苦何首烏)






    プロフィール

  ヤマノイモ科ヤマノイモ属の多年草で、学名は Dioscorea bulbifera。

  わが国の本州、関東地方以西から四国・九州、それに台湾や朝鮮半島、中国南部、東南アジア、インドに分布しています。林縁や川岸などに生え、蔓を伸ばして5メートルほどになります。葉は大きな心円形で、互生します。雌雄異株で、8月から10月ごろ、葉腋に穂状花序をだし、紫色を帯びた白色の小さな花を咲かせます。塊根は大きな扁球形で、葉腋には珠芽(むかご)がつきます。
  系統・品種と用途

  野生の「にがかしゅう(苦何首烏)」を改良した「エアーポテト」が栽培されます。これは苦味がなくて食べ易いです。一般的には、素揚げや天ぷら、蒸して食べたりたり味噌汁の具として利用されます。
  栽培のポイント

  「エアーポテト」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。

気候区分

作業

1

2

3

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6

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9

10

11

12

温暖地

植えつけ

収穫


気候区分

植えどき

収穫時期
寒 地 06/上〜06/下   10/中〜11/上  
寒冷地 05/下〜06/下   10/中〜11/中  
温暖地 05/上〜06/下   10/上〜11/下  
暖 地 05/上〜06/下   10/上〜12/上  

ご注意

  萌芽温度は15〜25℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

萌芽適温

20-25

生育適温

15-30

栽培のポイント

  穏やかな暖かい気候を好みます。気温が8〜9℃を下回ると落葉します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.0

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

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作付け間隔

2-(3)


栽培のポイント

  連作障害がでやすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも2〜3年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「エアーポテト」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥3kgと、有機配合肥料100gをよくすき混み、幅90センチ、高さ20センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 十分暖かくなって、珠芽(むかご)も少し萌芽したころに植えつけます。






(2) 「やまいも」に比べて葉が大きく、また長く伸びるので、株間は広めに60〜90センチとるようにします。深さは5〜10センチほどです。

管理・追肥

(1) 蔓が長く伸びるので、アーチ支柱を立てます。2つの畝を使用すると、130〜150センチ幅のアーチとなります。ここに園芸ネットを張っておきます。










(2) 梅雨明けのころ、必要に応じて、有機配合肥料を追肥として施します。

収穫

(1) 最低気温が8〜9℃くらいになると、落葉するようになります。






(2) 珠芽は完熟すると自然落下します。これを待って収穫します。
  おもな病害虫

  「エアーポテト」にはあまり病虫害はありませんが、「スズメガ」や「コガネムシ」の幼虫が葉を食害することがあります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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