あさつき(浅葱)



    プロフィール

  ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium schoenoprasum var. foliosum。

  わが国の北海道から本州・四国に分布しています。山地や海岸の砂浜に生え、高さは30〜40センチになります。葉は細い円柱形をしています。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして散形花序をだし、淡い紅紫色の花を咲かせます。和名は、葉の色が浅い緑色をしていることから「あさつき(浅つ葱)」。古くから食用にされ、現在でも広く栽培されています。
  系統・品種と用途

    おもに「あさつき」が栽培されているのは東北地方で、山形県では「小野川あさつき」や「庄内あさつき」、「鬼あさつき」、「じんじきもと」、福島県では「八房あさつき」などの品種があります。また東北地方では「あさつき」のことは「ひる」や「ひるこ」、「きもと」、「のびる」といった方言で呼ばれています。
  栽培のポイント

  「あさつき」は、分類学的には「チャイブ」の変種とされています。そのため栽培するときは、「チャイブ」を近くで栽培すると交雑しやすく注意が必要です。「あさつき」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。

気候区分

作業

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温暖地

植えつけ

収穫



気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地   08/下〜09/上 03/下〜04/下 10/上〜10/下
寒冷地   08/下〜09/上 03/中〜04/中 10/上〜11/上
温暖地 08/下〜09/中 03/上〜04/中 10/上〜11/中
暖 地   08/下〜09/中 03/上〜04/中 10/上〜11/下

ご注意

  生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


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生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼な気候を好みます。夏に休眠し、冬にも軽い休眠期間があります。休眠中は地上部が枯れます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.5

栽培のポイント

  中性に近い弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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作付け間隔

0-(1)


栽培のポイント

  あまり連作障害はでませんが、それでも長期間同じ場所で栽培すると障害がでてきます。できるだけ連作を避けることが賢明です。
  栽培のステップ

  「あさつき」を栽培するとき、種球(鱗茎)の植付けから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

畑の準備

(1) 強い酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり2kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。
  そのあと幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 畝に条間10〜15センチ、株間10〜15センチの植え穴をあけ、2〜3球ずつ植え付けます。




(2) 芽が出る尖った部分を上に向けて、頭が少し見えるくらいに浅植えします。

追肥・冬越し

(1) 9月に入ると発芽が揃い、11月上旬から中旬までは順調に生育します。










(2) 11月後半になって、何回か降霜を受けると、地上部はいったん枯れます。地上部が枯れたらそれを刈り取って、1平方メートルあたり100gほど有機配合肥料を条間にまき、完熟堆肥や敷きわらで防寒対策をします。

収穫

(1) 早春になると、新しい芽がでてきます。必要に応じて、苦土石灰や有機配合肥料を追肥します。





(2) 収穫は、春と秋の2回行えます。高さが20〜30センチになったころが収穫の適期です。

(3) 株元を3〜4センチ残して葉を切りとります。1か月ほどで葉は再生します。鱗茎も理由するときは、株ごと掘り上げます。
  おもな病害虫

  「あさつき」は、比較的病虫害には強いです。ただ「アブラムシ」や「アザミウマ」、「ヨトウムシ」などの害虫がつき、「さび病」や「べと病」に罹ることもあります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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