ベビーリーフ(サラダ幼葉)


    プロフィール

  「ベビーリーフ(Mesclun greens)」とは、野菜やハーブの若い葉っぱの総称で、北イタリアが発祥です。ただ「ベビーリーフ」は和製英語で、厳密な英語はありません。野菜の少ない春先に何種類かの若葉をミックスし、サラダとして食べたのが始まりとされています。最初は、スカロール(広葉エンダイブ)、シコレ(切葉エンダイブ)、レタス、マーシュ(コーンサラダ)、トレビス、ダンディライオン(たんぽぽ)、ルッコラの種子を混ぜていました。
  系統・品種と用途

  いまでは、いろいろな品種が利用されています。

(1) アブラナ科:  ケール、こまつな、みずな、ルッコラ、からしな、ターサイ、たいさい
(2) キク科:    レタス、リーフレタス、サンチェ、チコリ、トレビス、エンダイブ
(3) オミナエシ科: マーシュ
(4) アカザ科:   ほうれんそう、テーブルビート、スイスチャード
(5) タデ科:    ソレル(すいば)
  栽培のポイント

  「ベビーリーフ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

 


152025

発芽適温

15-25

生育適温

15-25

栽培のポイント

  一年中、いつでも栽培できますが、ふつう春と秋が最適です。
  栽培のステップ

  「ベビーリーフ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。

 

ステップ

内容

プランターや畑の準備

(1) 容器栽培は、プランターやコンテナ、鉢などなんでもかまいません。プランターやコンテナで二重底になっていないときや鉢などのときは、鉢底石を入れておきます。これに野菜用の培養土を入れます。65センチプランターなら20リットル、30センチプランターなら4リットルくらいの用土が必要になります。

(2) 畑栽培は、タネまきの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。つづけて、1平方メートルあたり2kgの完熟堆肥と50〜100gほどの有機配合肥料を施し、よく混ぜ込んでおき、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

タネまき

(1) プランター用土の表面を均し、板切れなどで幅1〜2センチ、深さ1センチほどのまき溝を作ります。






(2) まき溝に、タネを1センチほどの間隔でまき、5ミリくらいの覆土を掛け、軽く押さえます。そのあと、たっぷり潅水します。

間引き・追肥

(1) 発芽したら、混み合っているところは間引きます。








(2) その後、最終株間を2〜3センチにします。

(3) ふつう、栽培期間が短いため、追肥は必要ありませんが、成長が弱いときはうすい液肥などを施します。

収穫

(1) 春や秋だと、ふつう30日ほどで収穫時期になります。






(2) 草丈が10〜15センチくらいになったら、収穫です。中心の葉を1〜2個残して、葉を手で摘み取ると、数日後には若い葉が伸びて再び収穫することができます。
  おもな病害虫

  「ベビーリーフ」は生育期間が短いので、あまり病気になることはありません。ただし、コナガやモンシロチョウ、アブラムシ、なめくじなどの害虫はくるので防虫ネットをかけておいたほうが安心です。
  「ベビーリーフ」のQ&A

  Q1:「ベビーサラダミックス」の中身は。
  A1:「ベビーサラダミックス」には、8種類のツケナの種子がミックスしてあります。若葉の葉形、色合い、食感などを楽しむミックスサラダが楽しめます。
  「丸葉小松菜」、「黄からしな」、「みなとべかな」、「中国紹菜(タケノコ白菜)」、「野沢菜」、「雪白体菜」、「千筋晩生京菜」それに「春まき新山東菜」の8種です。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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