
べにばないんげん(紅花隠元)


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プロフィール

マメ科インゲンマメ属の多年草で、学名は Phaseolus coccineus。

メキシコから中央アメリカが原産です。太い塊根があり、熱帯地域では多年草、温帯地域では一年草です。蔓性あるいは矮性の品種がありますが、蔓性では1〜3メートルほどになります。冷涼な土地でないと結実しないため、わが国では北海道や東北地方、長野県や群馬県の高冷地で栽培されています。7月から8月ごろ、朱赤色の蝶形花を咲かせ、秋には大きな虎斑模様の豆になります。
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系統・品種と用途

別名で「はなまめ(花豆)」とも呼ばれ、煮豆やあん、甘納豆などに用いられます。ヨ−ロッパでは生莢が食用にされるそうです。
系統としては、赤花多斑種や赤花少斑種、白花種などがあります。各地でいろいろな在来種があり、北海道では大白花と白花っ子が主要品種となっています。
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栽培のポイント

「べにばないんげん」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 2
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 3
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 4
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 5
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 6
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 8
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 9
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 10
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 11
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 12
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| 寒冷地(B) |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
05/中〜05/下 |
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10/上〜10/下 |
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| 寒冷地(A) |
05/中〜05/下 |
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10/上〜10/下 |
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| 寒冷地(B) |
04/中〜04/下 |
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10/中〜11/上 |
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| 温暖地 |
栽培不可 |
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| 暖 地 |
栽培不可 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は10〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
寒冷地(A): 標高900〜1300メートルの地域
寒冷地(B): 標高600〜700メートル未満の地域
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※寒冷地(B)では、播種から35〜45日で迎える開花期を、本格的に暑くなる前の6月中旬から7月上旬に設定しています。

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℃
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15 20 25
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発芽適温
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18-25
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生育適温
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15-25
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好み、高温には弱い作物です。気温が30℃以上になると高温障害が発生しやすくなります。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-6.5
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栽培のポイント
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酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。土性は軽い砂土から埴土まで選びませんが、水はけのよいことが必要です。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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2-(3)
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栽培のポイント
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連作障害の出やすい野菜です。いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「べにばないんげん」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを1粒、人差し指1節くらいの深さにあけた穴に、ヘソを下にしてまきます。覆土をして、軽く手で押さえます。
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(2) たっぷりと水を与え、植えつけまで日当たりのよいところで2週間ほど育てます。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌にやや弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝の全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と40〜50gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
肥料とくに窒素分は少なめに施肥します。多すぎると「つるボケ」して株ばかり茂り、花や実つきが悪くなります。
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植えつけ
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(1) 播種後2週間くらいがたち、本葉が4枚になったころ、条間45センチで、株間50〜60センチに植え穴をあけ、根を傷めないように注意して、苗を植えつけます。
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(2) 直まきするときは、タネを1穴に2粒ずつまき、草丈が20センチになったころに1本立ちにします。播種は霜の心配がなくなったころに行います。
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(3) 白黒マルチなどのマルチング資材を利用することで、地温の上昇を防ぎ、土壌水分の蒸発を抑制する効果が期待できます。
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追肥 支柱立て
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(1) 蔓がよく伸びるので、2.4メートルくらいの支柱を立てて誘引します。蔓は右巻きです。
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(2) 蔓が支柱の先まで伸びたら、摘心します。基本的に追肥は必要ありません。
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(3) また9月下旬から10月上旬に、蔓切りを行って生育を終了させます。
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収穫
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(1) 「べにばないんげん」の着莢率(結実率)は、もともと低い傾向にあり、適地であっても4〜10%程度が一般的です。これは、自家受粉しないことや、多くの花が自然に落下する生理現象によるものです。
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(2) 莢が茶色になったものから摘み取り、10日ほど乾燥させてから豆を取り出します。
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おもな病害虫

「べにばないんげん」には、菌核病や灰色かび病、炭そ病の発生が見られます。またタマバエやアズキメイガなどの食害もあります。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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