
セロリ(オランダ三葉)


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プロフィール

セリ科オランダミツバ属の二年草で、学名は Apium graveolens var. dulce。
ヨーロッパから西アジア、インドにかけてが原産です。海岸沿いの湿地などに生え、高さは30〜75センチになります。古代ギリシャでは薬用や煮物に利用したそうです。わが国へは明治時代に導入されましたが、本格的な普及は戦後のことです。茎や葉がサラダや漬け物、香味野菜として利用されます。和名では「オランダみつば(オランダ三葉)」と呼ばれます。
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系統・品種と用途

「セロリ」は、独特の香りと葉に少し苦みがあり、くせのある野菜ですが、さまざまな料理に利用されます。わが国での栽培品種は、ほとんどがコーネル系ですが、「スープセロリ」や「プチセロリ」のような品種もあります。低温にあうと花芽分化するので、初夏にタネをまき、晩秋から冬に収穫するのが一般的です。
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栽培のポイント

「セロリ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
 
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/下〜06/上 |
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10/上〜10/下 |
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| 寒冷地 |
05/上〜06/中 |
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10/中〜11/上 |
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| 温暖地 |
05/中〜06/下 |
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10/下〜12/上 |
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| 暖 地 |
05/下〜06/下 |
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11/中〜12/下 |
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ご注意
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発芽温度は8〜25℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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15-20
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生育適温
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15-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好むため、風通しのよい場所で栽培し、真夏には寒冷紗などで遮光します。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-6.8
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栽培のポイント
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中性に近い、弱酸性を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
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 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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1-(3)
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栽培のポイント
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いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「セロリ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき・育苗
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(1) タネは発芽しにくいので、まく前に一昼夜、水に漬けておきます。
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(2) 連結ポットや3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを3〜4粒ずつまきます。好光性のため、覆土はごく薄く、タネがかくれる程度にします。
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(3) 本葉が3枚のころに、3号ポットに移植して、本葉が7〜8枚になるまで育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝の全面に、1平方メートルあたり3〜4kgの完熟堆肥と100〜150gほどの有機配合肥料を施し、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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植えつけ
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(1) 本葉が7〜8枚くらいに育ったころ、条間45センチ、株間30センチくらいに植えつけます。
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(2) 移植を嫌うので、根を傷めないように気をつけ、また株元を埋めすぎないようにします。植えつけの後にたっぷりと水を与えます。
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(3) 65センチの深型プランターなら2株が植えられます。
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追肥・管理
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(1) 生育期間が長く、多肥を好むので、2〜3週間ごとに有機配合肥料や液肥を追肥として与え、土寄せします。
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(2) 定植から1か月後、出てきた脇芽を芽かきします。この芽を一株ずつ手でとっていくことで、セロリの本体にだけ栄養がいくようになります。
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(3) 真夏には直射日光を避けるために日よけをして、乾燥させないように株元に敷きわらをします。また生育には、多くの水分を必要としますので、水やりを欠かさないようにします。
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(4) 黄変した外葉は、病気の原因にもなりますのでこまめに摘み取るようにします。
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収穫
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(1) 草丈が40センチ以上になった株を収穫します。収穫が遅れたり、霜にあたるとすが入ってしまうので、注意が必要です。
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(2) 栄養素は茎よりも葉の方に多いので、捨てないで利用してください。
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おもな病害虫

「セロリ」には、キアゲハやアブラムシがよくつきます。また、雨が続く時期には軟腐病が発生することがあります。
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おもしろ百科

「スープセロリ」と「プチセロリ」

「スープセロリ」は、「セロリ」の原種といわれています。中国に伝えられて「芹菜(キンサイ)」と呼ばれ、栽培されてきました。ふつうの「セロリ」は葉柄が肥厚しますが、「スープセロリ」は細いままです。「セロリ」よりも香りが強いので、サラダやスープ、炒め物や刻んで薬味などに利用されます。(画像: 左上)
「プチセロリ」も同様に、小さいうちから「セロリ」の風味が楽しめます。(画像: 左下)
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「セロリ」のQ&A

Q1:「セロリ」の育苗の注意点は。
A1:「セロリ」のタネまきや育苗は、真夏の高温期にあたるため、白い寒冷紗で日よけをして行なうようにします。黒い寒冷紗を使うと日照不足となり、苗が徒長してしまいます。「セロリ」は成長が遅いので、本葉7〜10枚の大苗になるまで育苗するようにします。

Q2:「セロリ」の株が大きくなりません。
A2:「セロリ」は、多肥にしないと大きな株になりません。定植前に十分堆肥と元肥と施し、定植後も半月に一回の割合で追肥を与えるようにします。また、水不足になると大きくならないので、とくに夏の間は朝と夕方に水やりするようにします。

Q3:「セロリ」の株が溶けてしまいます。
A3:「セロリ」の株が溶けてしまうのは、おそらくは「軟腐病」だと思われます。軟腐病は、真夏の高温多湿の条件下で発生しやすい細菌性の病気で、株全体が腐り、枯れてしまいます。発生した株は、株ごと抜き取って処分します。予防としては、連作を避け、水はけや風通しをよくするようにします。

Q4:「セロリ」の葉が黄色くなります。
A4:「セロリ」の葉が黄色くなるのは、いくつかの原因が考えられます。
(1) 窒素欠乏症
(2) アブラムシなどの害虫による吸汁
(3) フザリウムや葉枯れ病、モザイク病などの病気
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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