
ふじまめ(鵲豆)


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プロフィール

マメ科コウシュンフジマメ属の多年草で、学名は Lablab purpurea。

おそらくインドが原産だと考えられています。わが国へは、17世紀中頃に中国から隠元禅師によって伝えられました。そのため関西地方では「いんげんまめ(隠元豆)」と呼ばれます。つる性で、高さは2〜3メートルになります。葉は3出複葉で、広卵形の小葉がつきます。7月から9月ごろ、紫色または白色の蝶形花を咲かせます。果実は扁平な紫色または緑白色の莢果で、先端はくちばし状です。若い莢を、天ぷらや和え物、汁の実などにして利用されます。
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系統・品種と用途

「ふじまめ」には、赤花品種と白花品種があります。赤花品種の種実には黒紫色と淡色の斑があり、それが鵲(かささぎ)の羽の模様に似ているので鵲豆と書き、これを「ふじまめ」と呼んでいました。「ふじまめ」は主に関西圏で栽培され、在来種も多いです。愛知県では「白花千石豆」、三重県や岐阜県では「千石豆」、石川県では「加賀つるまめ」などと呼ばれます。
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栽培のポイント

「ふじまめ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 9
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 10
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 11
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 12
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/中〜05/下 |
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07/上〜09/下 |
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| 寒冷地 |
04/上〜06/上 |
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06/下〜10/上 |
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| 温暖地 |
03/下〜06/中 |
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06/下〜10/中 |
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| 暖 地 |
03/中〜06/下 |
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06/中〜10/下 |
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ご注意
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発芽温度は15〜30℃、生育温度は13〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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18-24
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生育適温
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20-25
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栽培のポイント
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高温性で、栽培適温は20〜25℃。低温下では「いんげんまめ」よりも育ちにくいので、十分暖かくなってから栽培します。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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6.0-7.0
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栽培のポイント
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中性に近い弱酸性土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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3-4
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栽培のポイント
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連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも3年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「ふじまめ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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種まき
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(1) 3〜4号ポットにタネまき用土を入れ、タネを3〜4粒まきます。覆土は3センチほどです。
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(2) たっぷりと水を与え、植えつけまで日当たりのよいところで育てます。
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(3) 本葉が1〜2枚のとき、間引いて1〜2本立ちにします。本葉が5〜6枚のころまで育苗します。
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120〜150gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。
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(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料50gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10〜15センチほどの畝を立てます。高うねにして排水を良くします。
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植えつけ
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(1) 平均気温15℃以上で、遅霜の心配がなくなってから、本葉5〜6枚くらいの苗を植えつけます。
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(2) 畝に、条間45センチ、株間30〜45センチで植え穴をあけ、苗を植えつけます。8号鉢に1株、65センチのプランターなら2株が植えられます。
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支柱立て 整枝・追肥
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(1) 蔓がよく伸びるので1.8〜2メートルくらいの支柱を立てて誘引します。
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(2) 親づるが支柱の高さに達したら、支柱の高さで摘芯します。
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(3) 着果後は、1〜2週間の間隔で、有機配合肥料30gを追肥して、草勢を保つようにします。
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収穫
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(1) 開花後10〜14日ごろ、長さが7〜8センチの若い莢を収穫します。これより大きくすると、かたくなりすぎます。
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(2) とり遅れると莢が硬くなって食味が落ちますが、完熟させれば豆が食べられます。
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おもな病害虫

「ふじまめ」には、アブラムシやカメムシ、コナジラミ、ハダニなどの害虫がつき、また「炭疽病」や「灰色カビ病」などの病気も発生します。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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