
はつかだいこん(二十日大根)


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プロフィール

アブラナ科ダイコン属の一年草で、学名は Raphanus sativus var. sativus。
ヨーロッパから中央アジアが原産です。わが国へは明治時代に導入され、「ラディッシュ」とも呼ばれます。小型だいこんの極早生種で、根の直径は2センチほどです。品種によって、根の形状や色はさまざまで、ふつう春・秋なら30〜40日、夏なら25日、冬でも50〜80日で収穫できます。
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系統・品種と用途

「はつかだいこん」は、ふつうサラダや酢の物、一夜漬けなどにして食べます。葉は栄養価が高く、間引き菜もサラダや一夜漬けに利用できます。一年中、栽培することができますが、真夏だけは病虫害をうけやすく、品質もよくないので、耐暑性品種以外は避けた方がいいかもしれません。冷蔵庫で保存する場合は、葉を切り落としておきます。
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栽培のポイント

「はつかだいこん」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 3
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 11
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 温暖地 |
 種まき |
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 植えつけ |
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 収穫 |
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 気候区分
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 まきどき (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/中〜06/上 |
08/中〜09/下 |
06/上〜07/中 |
09/中〜11/下 |
| 寒冷地 |
03/下〜05/下 |
08/下〜09/下 |
05/中〜07/上 |
09/下〜11/下 |
| 温暖地 |
03/中〜05/中 |
08/下〜10/上 |
05/中〜06/下 |
09/下〜11/下 |
| 暖 地 |
03/上〜05/中 |
09/上〜10/下 |
05/上〜06/中 |
10/中〜12/中 |

ご注意
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発芽温度は10〜35℃、生育温度は10〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。
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℃
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15 20 25
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発芽適温
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15-30
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生育適温
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15-20
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栽培のポイント
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冷涼な気候を好み、いつでも栽培できます。ただ真夏は病虫害をうけやすく、また品質もよくないので、耐暑性品種以外は避けた方が賢明です。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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5.5-6.5
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栽培のポイント
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酸性に弱いので、酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。
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年
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 0 |
 1 |
 2 |
 3 |
 4 |
 5 |
 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

作付け間隔
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1-(2)
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栽培のポイント
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比較的、連作にも耐えますが、根こぶ病が発生するので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
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栽培のステップ

「はつかだいこん」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

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ステップ
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内容
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畑の準備
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(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕します。
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(2) 畝の全面に、1平方メートルあたり1kgの完熟堆肥と60gほどの有機配合肥料をまいて20センチくらいの深さによく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。
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種まき
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(1) ベッドを丁寧に均し、畝と直角の方向に15センチ間隔で、深さ1センチの溝をつけます。
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(2) タネを1センチくらいの間隔で蒔きます。覆土は1センチほどです。
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(3) 播種後は、発芽するまで十分に水を与えます。
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間引き
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(1) 発芽が揃ったころ、とくに混み合っているところを間引きます。
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(2) 本葉が1枚のころ、3〜4センチ間隔に間引きます。
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(3) 本葉が3枚のころ、6〜7センチ間隔になるように間引きます。株間が狭いと、根がうまく肥大しません。
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追肥
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(1) 最後に間引いた後、必要に応じて、条間に有機配合肥料を施し、よく土と混ぜ込むか、液肥を与えます。
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(2) 根が肥大しはじめたら、株元に土寄せしておきます。
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収穫
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(1) タネまき後、春・秋なら30〜40日くらいで収穫適期となります。
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(2) 根の直径が2〜3センチくらいになったころを目安に収穫します。とり遅れると、「す」が入ったり肩部が割れたりします。
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おもな病害虫

「はつかだいこん」には、アブラムシ類やアオムシ、コナガなどの害虫がつきます。
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「はつかだいこん」のQ&A

Q1:「はつかだいこん」が黄変して枯れる。
A1:「はつかだいこん」が発芽して、1週間くらいで黄色く枯れるのは、根が死んだためで、水不足や虫による食害、除草剤の影響などが考えられます。ある程度大きくなってから、葉が縮んで黄変し、枯れるのは、アブラムシによって伝播するモザイク病などが原因と考えられます。とくに高温期にはこの被害が拡大します。

Q2:「はつかだいこん」が裂根します。
A2:「はつかだいこん」は、畑の水分変動が激しいと裂根することがあります。完熟堆肥を十分施して、水はけと水もちのよい畑にします。また収穫遅れでも裂根が多くなります。

Q3:「はつかだいこん」
A3:成長の早い「はつかだいこん」は、ス入りも早くなります。ス入りは一種の老化現象で、収穫の遅れが原因です。スが入ってしまうと品質が著しくわるくなるので、適期に収穫するようにします。

Q4:「はつかだいこん」の根が長くなります。
A4:「はつかだいこん」は、球形種でも株間が狭すぎたときや、間引きが遅れたときに根が長くなることがあります。また、「はつかだいこん」にはいろいろな系統がありますが、ふつう栽培されているコメット系は、夏に栽培すると根が長くなりやすい性質があります。夏まきには、耐暑性のあるサクサ系が適当です。

Q5:「はつかだいこん」は何日でできる。
A5:和名の「はつかだいこん」の由来は、タネをまいてから二十日ほどで収穫できるからですが、ふつうに栽培すると春・秋なら30〜40日、夏なら25日、冬では50〜80日くらいかかります。

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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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