はやとうり(隼人瓜)



    プロフィール

  ウリ科ハヤトウリ属の多年草で、学名は Sechim edule。

  熱帯アメリカが原産で、わが国へは大正6年、鹿児島に導入されました。蔓性で雌雄同株です。短日性で、10月から11月ごろ、洋なしに似た果実がなります。
  系統・品種と用途

  品種としての分化はなく、おもに白色種と緑色種に分けられます。また「しろうり」と同じようなレシピで食用とされます。
  緑色種:果実はやや大型で、果皮は淡い緑色、多少青臭みがあります。
  白色種:果実は小さめで、果皮は乳白色、青臭みがありません。
  栽培のポイント

  「はやとうり」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。種子としては販売されていませんので、種果を求めるようにします。

気候区分

作業

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温暖地

伏せ込み

植えつけ

収穫


気候区分

植えつけ

収穫時期
寒 地        
寒冷地 05/上〜05/下   10/中〜11/上  
温暖地 04/下〜05/中   10/中〜11/下  
暖 地 04/上〜04/下   10/中〜12/上  

ご注意

  発芽温度は15〜30℃、生育温度は8〜40℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

20-25

栽培のポイント

  

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-7.0

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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作付け間隔

1-(3)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「はやとうり」を栽培するとき、伏せ込みから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

伏せ込み

(1) 「はやとうり」は、発芽まで果肉と種子が分離しないのが特徴です。また果実を割って中のタネを出したら発芽しません。




(2) 3月下旬ごろ、果実のまま横向きにして、モミガラを入れた発泡スチロール箱などの中に伏せ込みます。ハウスや室内など暖かいところに置いておくと萌芽します。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2kgと、有機配合肥料100gをよくすき混んでおきます。

植えつけ
柵づくり

(1) 地這い栽培もありますが、ふつうは棚仕立てが一般的です。高さ1.5〜1.7mの棚を作り、これに這わせるようにします。そのほか支柱仕立てもあります。
また株の荷重がかかるので支柱を頑丈に組んでください。








(2) 芽が7〜10cmほどに伸びて、晩霜の心配がなくなってから定植します。定植は、果実が半分ほど埋まるように、横向きに行います。
1株の蔓が大きく広がりますので、地這い栽培、棚仕立てのいずれも、4m角に1株の割合で定植します。

整枝・追肥

(1) 「はやとうり」は孫づるに果実がつくため、親蔓が高さ30cmほどになったら(本葉6〜7枚)1回目の摘芯を行い、2本の子蔓を棚に誘引します。または親蔓をそのまま伸ばし、棚に這わせるときに、子蔓を均一に誘引します。










(2) また、蔓が伸びて過ぎて葉が混み合うと、うどんこ病が発生する可能性があるため、定期的な整枝も必要となります。

(3) 蔓が旺盛に伸び出したころに、1株あたり500gの有機配合肥料を追肥として施します。

収穫

(1) 開花後10〜20日くらいで粕漬け用になります。奈良漬けには、30〜35日の大きい果実を皮が硬くならないうちに収穫し、利用します。




(2) 「はやとうり」は霜に弱く、強い霜が降りると枯れてしまので、その前に収穫するようにします。

(3) また貯蔵性が非常に高く、収穫後翌春まで保存することができます。このときモミガラを詰めた発泡スチロール箱で、6〜8℃くらいの温度で保管するといいでしょう。
  おもな病害虫

  葉が繁茂して蒸れるようになると「うどんこ病」が発生します。定期的に摘葉をして、風通しをよくするように気をつけてください。
  「はやとうり」のQ&A

  Q1:「はやとうり」を素手で皮むきしたら手荒れしました。
  A1:「はやとうり」のアクには酵素がたっぷり含まれているので、それが刺激となって肌荒れを引き起こします。素手でむいて被れてしまった場合は、しっかり手を洗ってから、ハンドクリームやワセリンを塗って皮膚を保護してください。「はやとうり」の手荒れの防止には、手袋を利用するのがおすすめです。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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