ほしねぎ(干し葱)


    プロフィール

  ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium fistulosum。
  「はねぎ(葉葱)」を夏に一度畑から掘り上げ、20日〜30日間ほど風通しの良い場所で乾燥させてから植えつける、関西地方発祥の伝統的な栽培方法のことです。発根や分蘖が良くなり、株が大きく育つ効果があります。また乾燥させることで休眠状態に入り、秋に植えつけると成長を再開し、複数回収穫できるのが特徴です。
  系統・品種と用途

  「はねぎ」のなかでも、「九条ねぎ」や「文化ねぎ」が最も広く使われます。「干しねぎ」は自家生産する場合や、店頭で8月から9月ごろに販売されます。
  栽培のポイント

  「干しねぎ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。

気候区分

作業

1

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12

温暖地

種まき

苗収穫


植えつけ

収穫


気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜04/下   11/上〜12/中  
寒冷地 03/下〜04/中   11/上〜12/下  
温暖地 03/中〜04/上   10/下〜02/下  
暖 地 03/上〜03/下   10/中〜02/下  

ご注意

  発芽温度は4〜30℃、生育温度は5〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-30

生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼で乾燥した気候を好むため、風通しのよい場所で栽培します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.7-7.4

栽培のポイント

  ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  あまり連作障害はでませんが、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「干しねぎ」を栽培するとき、「干しねぎ」準備から収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

準備

(1) 掘り上げたその場、もしくは他の場所で、地面に置いて乾かす、1週間程度の「地干し」を行います。




(2) その後、葉をしばって風通しの良い場所で陰干しする、「本干し」を2週間ほど行ったら「干しねぎ」の完成です。

畑の準備

(1) 1平方メートルあたり120〜150gの苦土石灰で中和したあと、3kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料を全面にまき、深く耕します。




(2) 幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てておきます。

植えつけ

(1) 「干しねぎ」は、植えつける直前に、根元から15センチほどのところで切りそろえます。




(2) 条間45センチほどで、深さ10〜15センチの植え溝をつけます。

(3) 株間10〜15センチに、「干しねぎ」を真っ直ぐに植えつけ、溝に2〜3センチの土を被せます。

(4) 乾燥と倒伏を防ぐため、ワラや干し草、完熟堆肥などを入れておきます。また発根を促すため、植えつけ後の潅水は控えます。

追肥・管理

(1) 植えつけから4〜5日が経って、まだ雨がなく、土が乾いているようであれば水やりをします。






(2) 1か月に1回、有機配合肥料を多めに施し、株元に土寄せします。

(3) 雑草を除去するとともに、中耕を行います。

収穫

(1) 早ければ植えつけの2か月後くらいから収穫を開始できます。












(2) 株ごと掘り起こして収穫、または地上部を刈り取って収穫してください。刈り取って収穫すると、何回か収穫することができます。収穫後はしっかりと追肥をしてください。

(3) 「ねぎ坊主」が咲くと、葉が硬くなり、味も落ちるので、花芽を摘み取るか、株全体を収穫してしまいます。
  おもな病害虫

  「ねぎ」には、ネギハモグリバエやネギアザミウマがよくつきます。またアブラムシがつくことがありますが、ウイルスを媒介するので早期に駆除します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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