
じゃがいも(じゃが芋)


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プロフィール

ナス科ナス属の多年草で、学名は Solanum tuberosum。

南アメリカの中央アンデス、チチカカ湖付近が原産です。世界中の温帯地域で広く栽培され、熱帯でも冷涼な高地では栽培が行われています。わが国へは、16世紀の終わり頃に長崎に渡来しました。名前は、ジャガタラ(ジャカルタ)のイモから。また「馬鈴薯」は、江戸時代に小野蘭山という学者が名付けたとされています。地下茎の先端につく塊茎が肥大してイモになります。5月から6月ごろ、よく見れば「なす(茄子)」に似た薄紫色の花を咲かせます。
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系統・品種と栽培時期、用途

(秋ジャガ栽培では、秋植え向け品種を選ぶことが大切です。春植え専用品種ではうまく育ちません。)

男爵: (春)粉ふきいもやマッシュポテト、コロッケなど
メークイン: (春)カレーやシチュー、ポトフなど
キタアカリ: (春)コロッケやポテトサラダなど
とうや: (春)煮物やポテトサラダなど
シンシア: (春)煮物やポテトサラダなど
キタムラサキ: (春)シチューやサラダなど
ノーザンルビー: (春)煮物やフライドポテトなど
インカのめざめ: (春&秋)煮物やポテトチップス、フライドポテトなど
デジマ: (春&秋)煮物やフライドポテト、粉ふきいもなど
ニシユタカ: (春&秋)カレーやシチューなど
アンデスレッド: (春&秋)コロッケやポテトサラダ、ジャガバターなど
さんじゅう丸: (春&秋)煮込み料理など
アイユタカ: (春&秋)煮物やコロッケ、炒め物など
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栽培のポイント

「じゃがいも」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、ラベルに記載されている内容をよく確認してください。
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 気候区分
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 作業
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 1
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 温暖地 |
 植えつけ |
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 収穫 |
   
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 気候区分
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 植えつけ (春|秋)
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 収穫時期 (春|秋)
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| 寒 地 |
04/中〜05/上 |
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08/上〜09/中 |
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| 寒冷地 |
03/下〜04/中 |
08/下〜09/上 |
06/中〜07/下 |
11/中〜11/下 |
| 温暖地 |
03/中〜04/上 |
08/下〜09/上 |
06/上〜07/中 |
11/中〜12/上 |
| 暖 地 |
03/上〜04/下 |
09/上〜09/中 |
05/下〜07/上 |
11/下〜12/中 |

ご注意
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冷涼な気候を好みますが、霜には弱く、萌芽したものが晩霜にあうと、地上部は枯死してしまいます。また秋ジャガ栽培は、寒冷地でも東北南部までは可能です。
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℃
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10 15 20
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催芽温度
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6-20
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生育適温
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15-24
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栽培のポイント
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生育期間がおよそ3か月から4か月と短いですが、暑さや寒さに弱いので、植えつけの時期が大切です。生育温度としては、10〜29℃の範囲が限界です。
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pH
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5.0 6.0 7.0
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土壌酸度
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5.0-6.2
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栽培のポイント
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水はけのよい、弱酸性の土を好みます。PH7.0以上になると「そうか病」の発生リスクが高くなります。
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年
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 0 |
 1 |
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 6 |
 7 |
 8 |
 9 |
 10 |

栽培間隔
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2
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栽培のポイント
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連作障害がでますので、いちど栽培した場所では、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。連作すると青枯病やモザイク病、そうか病などの発生原因となります。
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栽培のステップ

「じゃがいも」を栽培するとき、植えつけから開花期までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。(栽培例は「キタアカリ」の春植え栽培)

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ステップ
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内容
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タネ芋の準備
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(1) タネ芋専用に販売されているものを購入して、植え付けの2〜3週間前から、芽出しをします。日なたにタネ芋を並べて太陽光に当て、夜は家に取り込みます。
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(2) 小さなタネ芋はそのまま植え付けますが、大きなタネ芋は、芽出し後、1片が40〜60gくらいになるように、芽が出ている場所を残して縦に切断します。
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(3) 切ったタネ芋は、切り口に草木灰などを付けてから、1日ほど天日干しにします。
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畑の準備
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(1) 植え付けの2週間ほどまでに1平方メートルあたり2〜3kgの完熟堆肥、それに100gほどの有機配合肥料をよく混ぜて、耕しておきます。
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(2) このとき「そうか病」防止のため、石灰分は入れないようにします。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。 (1条植えだと、畝幅50〜60センチです)
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(3) プランターの場合は、深さ30センチ以上の深型プランターを用意して、野菜用培養土を入れておきます。30〜40センチプランターだと1株植えることができます。
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植えつけ
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(1) タネ芋を条間40〜45センチ、株間25〜30センチ間隔で植え付けます。植え付ける場所が深すぎると芽が出にくくなるので、覆土は5〜8センチくらいが目安です。このときタネ芋の切り口を上に向けると腐りやすくなるので、切り口を下向きにして植えます。
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(2) 植付け後に黒色マルチを掛けます。このことによって地温が高まり、生育を早めることができます。また雑草を抑止する効果もあります。秋植えの場合は、地温を下げるため、白黒マルチを掛けます。植付け前に、マルチを掛け、穴明けしておいても構いません。
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(3) 遅霜が心配なところでは、不織布のトンネルを掛けます。
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(4) 芽が出て黒色(白黒)マルチを持ち上げてきたら、フイルムを破って上に出します。
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生育管理
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(1) 芽が5〜10センチに伸びたら、よい芽を数本残して残りは引き抜きます。通常は2〜3本残します。
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(2) 高さが15センチくらいになったら、株元に7〜8センチの厚さに土寄せします。マルチングをしたときは、フィルムの裾をめくり上げ、土寄せします。このとき、必要に応じて追肥します。
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(3) 高さが30センチほどに成長したら、10〜15センチの厚さに2回目の土寄せをします。マルチングをしたときは、このときに取り除いておきます。
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(4) 葉に黒褐色の斑点が出たときは疫病だと思われますので、早めに殺菌剤を散布します。
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収穫
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(1) 葉の7〜8割が黄色くなって枯れてきたころが、収穫時期です。ただ雨の後などに収穫すると腐りやすいので、土が乾いているときに掘り上げて収穫します。
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(2) 掘ったイモは風通しのよい日陰で、カゴに浅く並べて乾かします。貯蔵する場合は、風通しのよい冷暗所に保管します。
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| 「じゃがいも」のゴロゴロ植え |
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| 最近の増えてきたのが、この黒色(白黒)マルチを利用した「ゴロゴロ植え」です。これはマルチングの下にタネ芋を置き、土寄せもなしで栽培する方法です。新しいイモも地表か地表近くにできるため、そうか病を抑制する効果もあります。(栽培例は「アンデスレッド」の秋植え栽培)
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ステップ
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内容
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植えつけ
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(1) 畝全体に、黒色マルチを掛けます。秋植えの場合は、白黒マルチです。マルチに条間、株間にあわせて切れ込みを入れます。
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(2) タネ芋を条間40〜45センチ、株間25〜30センチ間隔で植え付けます。マルチの切れ込みに合わせて、タネ芋を地表に置き、切り口は上に向けます。
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(3) 芽は不思議にも、この切り口から伸びてきます。
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生育管理
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(1) 芽が5〜10センチに伸びたら、よい芽を数本残して残りは引き抜きます。通常は2〜3本残します。秋植え栽培のときは、残す芽を少なくした方が、イモが大きくなります。
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収穫
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(1) 葉の7〜8割が黄色くなって枯れてきたころが、収穫時期です。ただ雨の後などに収穫すると腐りやすいので、土が乾いているときに掘り上げて収穫します。
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(2) 掘ったイモは風通しのよい日陰で、カゴに浅く並べて乾かします。貯蔵する場合は、風通しのよい冷暗所に保管します。
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おもな病害虫

「じゃがいも」は、疫病やそうか病、モザイク病、アブラムシ類、ジャガイモガ、センチュウ類、ハリガネムシ類など多数の病虫害があります。病害虫が発生しやすい要因としては、病気では低温多雨、高温多湿、害虫では高温少雨などの気象条件が考えられます。
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「じゃがいも」のQ&A

Q1:食用として販売されているものはタネ芋にできますか。
A1:食用として販売されている「じゃがいも」は、栽培中にウイルス病などに罹っている危険性があり、また萌芽抑制処理を施していることもあるので、タネ芋としては不向きです。

Q2:自分で育てて収穫した「じゃがいも」はタネ芋にできますか。
A2:自分で収穫した「じゃがいも」は病気の原因となるウイルスや細菌に感染していたり、害虫が付着していたりする可能性があるので、タネ芋としては不向きです。
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写真提供: 「ボタニックガーデン」 イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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