こんにゃく(蒟蒻)






    プロフィール

  サトイモ科コンニャク属の多年草で、学名は Amorphophallus rivieri。

  東南アジアのベトナム南部からインド東部にかけて分布しています。わが国へは奈良時代に渡来しました。直径30センチもある大きな球茎から、高さ50〜200センチの円柱状の葉柄を伸ばします。葉柄の先に鳥足状複葉をつけます。初夏に、暗紫色の仏炎苞に包まれた肉穂花序をだします。花序の基部に雌花、その上に雄花が密集します。球茎は「こんにゃく」の原料となります。
  系統・品種と用途

  「こんにゃく」は、年平均13度ほどの気温が必要なため、寒冷地でも栽培はできるものの、大きく育つことが難しく、露地栽培は宮城県や山形県あたりが北限となります。商業生産としては、群馬県をはじめ、栃木県、埼玉県などの北関東地方が主流となっています。
  品種としては、以前は在来種が主流でしたが、今ではより栽培しやすく、生産性の高い改良品種が主流となっています。「はるなくろ」や「あかぎおおだま」、「みやままさり」といった品種があります。
  栽培のポイント

  「こんにゃく」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

植えつけ

収穫

気候区分

植えどき

収穫時期
寒 地 栽培不向き      
寒冷地 04/下〜05/中   10/下〜11/上  
温暖地 04/下〜05/中   11/上〜11/中  
暖 地 04/中〜05/中   11/上〜11/中  

ご注意

  萌芽温度は15〜35℃、生育温度は10〜35℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


253035

萌芽適温

20-30

生育適温

20-30

栽培のポイント

  高温多湿を好み、夏の暑さでもよく成長します。また寒さには弱く、10℃以下になると地上部は枯れてしまいます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-6.5

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

4-(5)


栽培のポイント

  連作障害がでやすいので、いちど栽培したところでは、少なくとも4〜5年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「こんにゃく」栽培は、種芋(生子)を植えつけてから収穫できるまで、3年は掛かります。「こんにゃく」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 
  栽培の1年目  (生子から1年子へ)

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料30gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 遅霜の恐れがなくなったころ、種芋(生子)を植えつけます。株間は15センチほど、覆土は5〜6センチにして、種芋の芽を上にして植えつけます。




(2) 雑草防除とウイルス病回避のために、条間や畝の両端に大麦やえん麦を蒔いておきます。大麦やえん麦は夏ごろに枯れて、敷き藁の代わりになります。

管理・追肥

(1) 植つけてから 30〜40日後、種芋が萌芽して、1本の葉が地面に出てきます。




(2) 乾燥を嫌うため、乾かないようにこまめに水やりをします。とくに、夏は気温が高くなるため水切れしやすくなるので注意が必要です。

(3) 6月中旬〜下旬と7月下旬〜8月上旬に、必要に応じて、有機配合肥料の追肥を与えます。

収穫

(1) 茎葉全体が黄変して、株が倒れるのが収穫の目安です。スコップや鍬を入れて土を掘り起こし、イモを傷めないようにして、手で掘り上げて収穫します。

(2) こうして収穫したイモは1年子と呼ばれます。ちょうどミカンのような大きさです。ふつうこの1年子が種芋として販売されています。

(3) 1年子は乾かしてから生子(きご)を切り落とします。(この生子は小さくて充実していないので、種芋には不向きです。)切り口を乾燥してから、芽を下か横向きにして、コンテナなどに入れて、風通しのよい室内に保管します。保管温度は5℃以下にならないように注意します。
  栽培の2年目  (1年子から2年子へ)

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料40gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 遅霜の恐れがなくなったころ、種芋(1年子)を植えつけます。株間は25センチほど、覆土は6〜10センチにして、種芋を45度くらい傾けて植えつけます。これは主芽の凹みに水がたまり、腐るのを防止するためです。






(2) 雑草防除とウイルス病回避のために、条間や畝の両端に大麦やえん麦を蒔いておきます。大麦やえん麦は夏ごろに枯れて、敷き藁の代わりになります。

管理・追肥

(1) 植つけてから 30〜40日後、種芋が萌芽して、1本の葉が地面に出てきます。






(2) 乾燥を嫌うため、乾かないようにこまめに水やりをします。とくに、夏は気温が高くなるため水切れしやすくなるので注意が必要です。

(3) 6月中旬〜下旬と7月下旬〜8月上旬に、必要に応じて、有機配合肥料の追肥を与えます。

収穫

(1) 茎葉全体が黄変して、株が倒れるのが収穫の目安です。スコップや鍬を入れて土を掘り起こし、イモを傷めないようにして、手で掘り上げて収穫します。








(2) こうして収穫したイモは2年子と呼ばれます。ちょうどリンゴのような大きさです。

(3) 2年子は乾かしてから生子(きご)を切り落とします。この生子は、種芋に使用します。)切り口を乾燥してから、芽を下か横向きにして、コンテナなどに入れて、風通しのよい室内に保管します。保管温度は5℃以下にならないように注意します。
  栽培の3年目  (2年子から3年子へ)

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料40gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 遅霜の恐れがなくなったころ、種芋(2年子)を植えつけます。株間は30〜45センチほど、覆土は6〜10センチにして、種芋を45度くらい傾けて植えつけます。これは主芽の凹みに水がたまり、腐るのを防止するためです。






(2) 雑草防除とウイルス病回避のために、条間や畝の両端に大麦やえん麦を蒔いておきます。大麦やえん麦は夏ごろに枯れて、敷き藁の代わりになります。

管理・追肥

(1) 植つけてから 30〜40日後、種芋が萌芽して、1本の葉が地面に出てきます。






(2) 乾燥を嫌うため、乾かないようにこまめに水やりをします。とくに、夏は気温が高くなるため水切れしやすくなるので注意が必要です。

(3) 6月中旬〜下旬と7月下旬〜8月上旬に、必要に応じて、有機配合肥料の追肥を与えます。

収穫

(1) 茎葉全体が黄変して、株が倒れるのが収穫の目安です。スコップや鍬を入れて土を掘り起こし、イモを傷めないようにして、手で掘り上げて収穫します。








(2) こうして収穫したイモは3年子と呼ばれます。適地であれば、500g以上の塊茎に成長しているはずです。

(3) 3年子は乾かしてから生子(きご)を切り落とします。この生子は、種芋に使用します。)切り口を乾燥してから、芽を下か横向きにして、コンテナなどに入れて、風通しのよい室内に保管します。保管温度は5℃以下にならないように注意します。この3年子からは「こんにゃく」作りの原料となります。
  栽培の4年目  (3年子から4年子へ)

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料40gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 遅霜の恐れがなくなったころ、種芋(3年子)を植えつけます。株間は30〜45センチほど、覆土は6〜10センチにして、種芋を45度くらい傾けて植えつけます。これは主芽の凹みに水がたまり、腐るのを防止するためです。






(2) 雑草防除とウイルス病回避のために、条間や畝の両端に大麦やえん麦を蒔いておきます。大麦やえん麦は夏ごろに枯れて、敷き藁の代わりになります。

管理・追肥

(1) 植つけてから 30〜40日後、種芋が萌芽して、1本の葉が地面に出てきます。




(2) 乾燥を嫌うため、乾かないようにこまめに水やりをします。とくに、夏は気温が高くなるため水切れしやすくなるので注意が必要です。

(3) 6月中旬〜下旬と7月下旬〜8月上旬に、必要に応じて、有機配合肥料の追肥を与えます。

収穫

(1) 茎葉全体が黄変して、株が倒れるのが収穫の目安です。スコップや鍬を入れて土を掘り起こし、イモを傷めないようにして、手で掘り上げて収穫します。




(2) こうして収穫したイモは4年子と呼ばれます。

(3) 4年子は乾かしてから生子(きご)を切り落とします。この生子は、種芋に使用します。)切り口を乾燥してから、芽を下か横向きにして、コンテナなどに入れて、風通しのよい室内に保管します。保管温度は5℃以下にならないように注意します。この4年子も「こんにゃく」作りの原料となります。
  栽培の5年目  (4年子から5年子へ)

ステップ

内容

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり100gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥2〜3kgと、有機配合肥料40gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 遅霜の恐れがなくなったころ、種芋(4年子)を植えつけます。株間は45〜60センチほど、覆土は6〜10センチにして、種芋を45度くらい傾けて植えつけます。これは主芽の凹みに水がたまり、腐るのを防止するためです。

(2) 雑草防除とウイルス病回避のために、条間や畝の両端に大麦やえん麦を蒔いておきます。大麦やえん麦は夏ごろに枯れて、敷き藁の代わりになります。

管理・追肥

(1) 4月下旬から5月ごろ、1本の花茎を伸ばし、暗紫色の仏炎苞に包まれた肉穂花序をだします。








(2) 開花により、新イモの発生と肥大が抑制されます。また塊茎の品質も低下すると言われています。

(3) 花茎が枯れた後、葉がでてきます。この葉は大きく、高さは2メートルほどに育ちます。
  おもな病害虫

  「こんにゃく」のおもな病気としては、根腐れ病や乾腐病、白絹病、腐敗病などがあります。いずれも連作によって発生しやすくなるので注意が必要です。また「ヨトウムシ」や「ハスモンヨトウ」、「ネダニ」、「センチュウ」などの虫害もあります。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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