こもちたかな(子持ち高菜)




    プロフィール

  アブラナ科アブラナ属の越年草で、学名は Brassica juncea var. integlifolia。
  中国が原産で、「からしな」の変種です。葉は淡い緑色で大きく、切れ込みがあります。一般的な「からしな」が葉を食用とするのに対し、この「こもちたかな」は、主茎および側茎に着生するわき芽の部分を収穫し、食用としています。ほのかな辛味や苦味にしっかりとした食感が特徴です。冬が温暖な気候を好み、寒さが厳しい地域での栽培には適しません。
  系統・品種と用途

  「こもちたかな」は、九州地方を中心に栽培されています。品種としては、福岡県の「蕾菜」や「四川児菜」、「早太り湖南児菜」、「祝蕾」、「早生祝蕾」、「子宝菜」などがあります。
  栽培のポイント

  「こもちたかな」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫

気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地        
寒冷地        
温暖地   09/上〜09/下   02/中〜04/中
暖 地   09/中〜10/上   02/上〜04/中

ご注意

  発芽温度は10〜30℃、生育温度は5〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

20-25

生育適温

15-20

栽培のポイント

  幼苗期には暑さや寒さに強いですが、大株になると寒さに弱いので、温暖地でも霜よけが必要です。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-6.5

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い弱酸性の土壌を好みます。強い酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

1-(2)


栽培のポイント

  連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも1年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「こもちたかな」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき

(1) 3号ポットにタネまき用土を入れ、タネを4〜5粒まきます。5ミリほどの覆土をして、たっぷりと水を与えます。








(2) タネまき後は、発芽するまで用土の乾燥を防ぐため、新聞紙や寒冷紗などをかぶせておきます。

(3) 発芽したから順次間引いていき、本葉が2〜3枚のころに1本立ちにします。このあと本葉が5〜6枚になるまで育苗します。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり120gの苦土石灰を施し、よく耕します。




(2) 畝の全面に1平方メートルあたり3kgの完熟堆肥と150gほどの有機配合肥料を施して、よく耕します。幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。気温の低い地域や定植が遅れそうなときは黒色マルチを掛け、地温を高めるようにします。

定植

(1) 本葉が5〜6枚になったら、条間45〜50センチ、株間60センチの間隔に定植します。




(2) 株を大きく生育させること大切なので、あまり株間を狭くしないようにしてください。

(3) 温暖地でも冬の寒さが厳しいところは、ハウス栽培やトンネル栽培を標準に考えてください。

追肥

(1) 定植後、3週間くらいで1回目の有機配合肥料の追肥を行います。必要に応じて、年内までにもう一度の追肥を施してください。









(2) また追肥と同時に、除草を兼ねて畝の中耕を行います。

収穫

(1) 2月ごろになり、主茎および側茎に着生する「わき芽」がでてきたら、切り取って収穫します。




(2) 「わき芽」以外も、葉は高菜として、また中心部の茎も食用として利用できます。
  おもな病害虫

  「こもちたかな」は冷涼期に生育するので、あまり害虫はみられませんが、生育初期にアブラムシなどがつくことがあります。また連作すると、根こぶ病が発生しやすくなるので注意が必要です。
  「こもちたかな」のQ&A

  Q1:「こもちたかな」が凍ってしまいました。
  A1:「こもちたかな」は、大きく育ってからは冬の寒さに弱いので、霜が厳しい所ではビニールをかけたトンネルやべた掛け資材などで保温するようにします。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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