リーキ(西洋葱)






    プロフィール

  ユリ科ネギ属の多年草で、学名は Allium ampeloprasum (syn. Allium porrum)。

  地中海沿岸が原産です。古く古代エジプト時代から栽培されていたとされます。「下仁田ねぎ」に似た、太くて短い姿で、「根深ねぎ」のように円筒形の白い葉鞘を食用とします。葉は硬く平らにつぶれています。和名では、「せいようねぎ(西洋葱)」、「にらねぎ(韮葱)」、「ポロねぎ(ポロ葱)」などと呼ばれます。
  系統・品種と用途

  品種の分化はほとんどありません。固定種のほか、一代交配種の種子も販売されています。
ふつうの「ねぎ」とは異なり、ねぎ特有の臭みは少なく芳香があり、ねっとりとした食感と上品な風味を活かしたシチュー、スープ、ポトフなどの煮込み料理や蒸し煮、オーブンを使ったグラタンなどの料理などに利用されます。また、「じゃがいも」や「パースニップ(アメリカぼうふう )」との相性が良く、香味野菜としても利用されます。
  栽培のポイント

  「リーキ」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、タネ袋に記載されている内容をよく確認してください。

気候区分

作業

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

温暖地

種まき

植えつけ

収穫


気候区分

まきどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜05/上   11/中〜12/上  
寒冷地 03/下〜04/下   11/下〜12/中  
温暖地 03/下〜04/下   11/下〜01/中  
暖 地 03/中〜04/中   11/下〜01/下  

ご注意

  発芽温度は10〜30℃、生育温度は5〜25℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

発芽適温

15-25

生育適温

15-20

栽培のポイント

  冷涼で乾燥した気候を好むため、風通しのよい場所で栽培します。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

6.0-7.5

栽培のポイント

  ほとんど中性の土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


0

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

作付け間隔

2-(3)


栽培のポイント

  あまり連作障害はでませんが、いちど栽培したところでは、少なくとも2年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「リーキ」を栽培するとき、種まきから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

種まき・育苗

(1) 苗床は、1平方メートルあたり120〜150gの苦土石灰で中和したあと、3kgの完熟堆肥と100gほどの有機配合肥料をよくすき込んでおきます。
  よく均したあと、畝の直角方向に、条間10センチで深さ1センチほどのまき溝をつけ、1センチ間隔くらいにばらまきします。覆土は5ミリくらい掛けるようにします。












(2) 育苗箱のときは、タネまき用土を入れ、条間10センチで深さ1センチほどのまき溝をつけ、1センチ間隔くらいに条まきします。覆土は5ミリくらい掛けるようにします。

(3) 葉が混み合わないように間引き、最終株間を4〜5センチにします。育苗箱のときは、最終間隔を2センチほどに間引き、必要に応じて、苗床に移植して地床育苗を行います。

(4) 鉛筆くらいの太さになるまで育苗します。2〜3週間に1回ずつ、必要に応じて、有機配合肥料か液肥を追肥として与えます。

畑の準備

(1) 1平方メートルあたり120〜150gの苦土石灰で中和したあと、3kgの完熟堆肥と有機配合肥料100gほどを全面にまき、深く耕しておきます。




(2) 幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てておきます。

植えつけ

(1) 深めの植え溝をきり、条間45センチに株間10センチで植えつけます。




(2) 根元が少し隠れる程度に1〜2センチ土をかけます。

(3) 溝の中へ稲わらや乾し草などを入れて、乾燥を防ぐようにします。

追肥・管理

(1) 1か月ごとに、有機配合肥料を多めに施し、株元に土寄せします。










(2) 土寄せの厚さは、最終的に20センチくらいになるようにします。

収穫

(1) 根元の太さが3〜5センチほどになったら収穫です。株ごと抜き取って収穫します。

Welsh onion

Welsh onion


(2) 料理界ではフランス語で「ポアロ」、若採りした細くて柔らかいものは「ポアロジェンヌ」と呼ばれます。
  おもな病害虫

  「リーキ」には、ネギハモグリバエやネギアザミウマがよくつきます。またアブラムシがつくことがありますが、ウイルスを媒介するので早期に駆除します。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
[Home]



大地の歓びをつたえ、ホームガーデンとともに