みょうが(茗荷)





    プロフィール

  ショウガ科ショウガ属の多年草で、学名は Zingiber mioga。

  わが国の本州から四国・九州、それに東アジアに分布しています。地下茎は横に広がり、高さは40〜100センチになります。葉は2列に互生します。7月から9月ごろ、根茎から幼茎が伸びて、花穂をつけます。花穂には多数の苞があり、その間に淡黄色の花を咲かせます。暖地や、暖秋の年には極まれに結実することがあり、刮ハが真っ赤に熟します。わが国だけで利用される香辛料野菜です。
  系統・品種と用途

  品種としては早生・中生・晩生の系統があり、「早生みょうが」や「秋みょうが」、「陣田早生」、「諏訪2号」などが有名です。
  栽培のポイント

  「みょうが」を栽培するにあたっての基本条件および栽培のポイントはつぎのとおりです。なお作型は、品種によって異なる場合がありますので、記載されている内容をよく確認してください。※(夏)は夏みようが、(秋)は秋みょうが。

気候区分

作業

1

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温暖地

植えつけ

収穫
(夏)

(秋)

気候区分

植えどき (春|秋)

収穫時期 (春|秋)
寒 地 04/上〜04/下   08/下〜09/下  
寒冷地 03/下〜04/下 10/下〜11/中 08/下〜10/上 08/下〜10/上
温暖地 03/上〜04/上 10/下〜11/下 07/中〜10/中 07/中〜10/中
暖 地 03/上〜04/上 10/下〜12/下 07/中〜10/中 07/中〜10/中

ご注意

  萌芽温度は15℃前後、生育温度は15〜30℃なので、これを外れるときは、加温または遮熱をしてください。

 


152025

萌芽適温

14-16

生育適温

20-23

栽培のポイント

  14〜15℃以下では成長が著しく阻害され、30℃以上になると成長が弱まります。また地上部は耐寒性が弱く、霜に1〜2回遭うと枯死してしまいます。

 

pH

5.06.07.0

土壌酸度

5.5-6.8

栽培のポイント

  ほとんど中性に近い土壌を好みます。酸性土壌ではかならず石灰を施し、よく耕してから栽培にとりかかってください。

 


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作付け間隔

4-(5)


栽培のポイント

  ふつうは作付け後、そのまま自生させますが、連作障害がでますので、いちど栽培したところでは、少なくとも4〜5年は栽培しないようにしてください。
  栽培のステップ

  「みょうが」を栽培するとき、植えつけから収穫までの作業ステップは、およそつぎのようになります。ここでは、小さなホームガーデンを想定した一般的な方法を説明しています。

 

ステップ

内容

根株の準備

(1) 市販されている無病の根株(地下茎)を入手します。ただ、主要産地での根茎腐敗病の多発から非常に困難な状況があります。




(2) ふつうは、この根株を15センチくらいの長さに切って植えるのですが、細かく切ってしまうと大株になるまで時間がかかり、収穫は翌年以降になってしまうので、購入したままの状態で植えつけるようにします。

畑の準備

(1) 酸性土壌に弱いので、植えつけの2週間くらい前までに、1平方メートルあたり150gの苦土石灰を施し、よく耕しておきます。




(2) 元肥として1平方メートルあたり完熟堆肥5kgと、有機配合肥料50gをよくすき混み、幅90センチ、高さ10センチほどの畝を立てます。

植えつけ

(1) 株間30センチくらいに植え穴をあけ、根株を3株くらいずつ植えつけます。覆土は5〜10センチほどにします。






(2) 植え付け後、萌芽する前に、乾燥や雑草の発生を防止するために、畝の表面に落葉や完熟堆肥の敷き込みを行ないます。秋植えの場合は、冬越しにもなります。

追肥・管理

(1) 地温が15℃前後になると地下茎の先端の頂芽が発根し、萌芽が始まります。ふつうは4月上旬から5月中旬ごろです。








(2) 葉が5〜6枚になったら、株間に追肥します。

(3) 春先から夏にかけて、乾燥する場合は潅水を行い、株間に敷き藁を施します。

(4) 「みょうが」は半陰性の植物で、午前中は日光が当たり午後は日陰になるような光環境が望ましく、強光下では葉が枯れることがあります。とくに一年目は弱いので、寒冷紗をかけて真夏の光を防ぎます。

収穫

(1) 本葉が12〜13枚くらいになると出蕾・開花します。時期的には、夏ミョウガで6月下旬から7月、秋ミョウガで8月から9月です。夏ミョウガでも1年株は、9月上旬から中旬以降の出蕾となります。






(2) 花蕾が充分に肥大し、花苞が3〜4枚先端に固く締まった状態になった時が収穫適期です。花が開かないうちに収穫してください。

ステップ

内容

2年目以降

(1) 気温が10℃を下回ると成長が止まり、霜が1〜2回降りると、地上茎が黄変して枯れます。そのままにすると病気の原因にもなりますので、切り取って処分します。そのあと完熟堆肥を苦土石灰を施用しておきます。

(1) 2年目以降になると、出てくる芽の数が多くなります。これを花芽分化後の本葉6〜7枚のころに、1平方メートルあたり茎葉が60〜100本程度になるように間引きます。
この間引いた地上茎は、「みょうがたけ」と呼ばれ、食用になります。








(2) 3〜4年目になると、地下茎が畝全体に広がり、茎葉が混み合ってきます。混み合ったままだと花蕾の生育と着色が不良になりますので、葉が枯れて根株が休眠に入ったころに、クワを打ち込んで根株を掘り取り、間隔を空けるようにします。
  おもな病害虫

  「みょうが」のおもな害虫としては、ネコブセンチュウやメイチュウ、ヨトウムシ、ナメクジなどが被害を及ぼします。また病気しては、おもに根茎腐敗病やいもち病、葉枯病などが問題となります。発病した株は除去して畑の外で処分し、残渣が残らないように注意しましょう。菌が残存していて再発する恐れがありますので、土壌の消毒が必要です。
  「みょうが」のQ&A

  Q1:「みょうが」を庭に植えてはいけない理由は。
  A1:「みょうが」は、地下茎を伸ばしてそこから新しい芽を出し、だんだん広がっていきます。地下茎を掘り上げても、残ったかけらから、また芽をだして増えてしまうからです。
  写真提供: 「ボタニックガーデン」  イラスト: 「ころぽっくる」 by lemさん
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